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2005/7/26: 読了: Kinergy社のCFOトレントの妻から夫の浮気調査を依頼され、スペンサーは引き受ける。 ところが、調査の途中でトレントは、Kinergy社内で撃たれて殺されてしまった。 依頼は殺人の犯人探しと変わるが、その捜査中に、今度はKinergy社のセキュリティ部の長が殺された。 そして関係者すべてに、ラジオのトークショーのホスト、ダーリン・オマラと彼の主宰する 愛のセミナーの陰がちらつく。 スーザン、ホーク、パール、ベルソン、クワーク、リタなど おなじみの顔ぶれが揃っているが、今回は珍しく、ほとんど活劇はなく、 スーザンやホークとの対話で広げられるスペンサーの推理を軸にして、物語が進行する。 いつもの通りに食事や飲み物を細かくシチュエーションや人物によって書き分けられている。もっとも、 このシリーズをよく知っている人にとっては新しい発見はないかもしれない。 最近、スペンサーが飲んでいるビールは、ステラ・アルトワ(Stella Artois)p.271、 ブルー・ムーン・ベルギアン・ホワイト・エール(Blue Moon Belgian White Ale)p.96である。 ブルー・ムーンは、スーザンがスペンサーのためにいつも数本買って冷蔵庫に 入れているということで、"Which I took to be strong evidence of her love."といって のろけている。 実は、この二種類のビールからスペンサーはベルギービールに傾倒していると考えてしまったのだが、 これは誤りである。 ステラ・アルトワはベルギーのビールだが、飲みやすいピルスナーで、ベルギーで特徴的な フルーティな香りでコクのある修道院ビールやトラピストとは全くことなる。 ブルー・ムーンのほうは、ベリギアンとあるがアメリカのビールらしい。飲みやすいエールビールではないだろうか。 まだ飲んだことがないので、探して味わってみたいものである。 読みやすく、予定よりかなり早く読み終えた。多少、英語を読むスピードが早くなったのかもしれない。 |