パパーノなんなんでしょう

No.1
2003/2/11

Everybody must get stoned. (Bob Dylan,"Rainy Day Woman #12 & #35")

今回のなんなんでしょうは、某電子部品メーカ(国内)の広告です。
(IEEE Spectrum,Vol.39,No.11,2002,p.2)
(or http://www.muratainnovations.com/goldfish/)


Put us to work!!

(1)ところで、私は

とあるメーカの研究開発部門のエンジニアなのですが、平均すると会社で朝9時から晩10時まで働いていて、往復3時間の通勤中もパソコンでデータの整理をしたり、家に帰ってからも、 解析や設計用のソフトウエアを組んだりしている、リッパなワーカホリックです。 それにしては、給料が少ないのが癪の種で、武士は食わねど高楊枝、などと言って自分をごまかし、俺が日本の社会を支えているのだ、と 20年後のプロジェクトXに招待されることを夢みて、そのくせ、ころころ変わる経営陣の方針にふりまわされながら 後輩に説教をたれて自己満足している、という情けない毎日なのです。 それでも、食っていくためには仕方ないしなぁ。

(2)実際

一般的に、電機系の技術者は給料は少ない上にこきつかわれているようです。 たとえば、今回、ここに紹介した広告は、死んでしまった金魚の絵を入れてその状況をよく表現しています。私もたまに徹夜で仕事をすることも あります。Spectrumの広告では、隅に、"A workaholic engineer's guide to acceptable clothing durations"というのが派手なトランクスの絵入りで載っています。これは、本当に残念なんですがwebのページではのっていません。「仕事中毒技術者に示すどれだけ服を着っぱなしでいられるかについてのガイドライン」といった意味なんでしょうけど、風刺がきいてて洒落てますね。これによれば、靴下は4日、カッターシャツは6日、トランクスは3日、だそうです。ただし、カッターシャツは発汗レベルの低い人なら、という条件つきだし、トランクスは男女がいる職場なら2日ということです。しかしいくらなんでも、私はソックスを4日もはくことはありません。最初から仕事の成り行きがわかっているときは、 靴下や下着などを準備しておき朝ちゃんと着替えます。 私の机の上には歯ブラシと歯磨き粉、歯磨き専用のカップも置いてあります。私と一緒に仕事をしている若手のF君も 同様です。

(2)そういえば

私は金魚2匹と鯉2匹を飼っているのですが、水の交換を1ヶ月ほどサボって相当汚くなっても、ちゃんと3年以上生きていて、 リッパに大きく育ってきました。ものの本には、頻繁に開け閉めするドアのそばに置くと、ストレスで金魚の寿命が縮まる、と書いてあり ますが、ドアのすぐ横で、小さな水槽に入れて飼っています。実は、町内会の「魚とり大会」で捕まえた20匹近い小さい金魚と鯉を 一緒くたにしてその水槽に入れ、1ヶ月程度で淘汰されて生き延びた連中です。少々のことではへこたれない神経の太い金魚のみが生き残った といっていいでしょう。
今いる4匹はタフな条件を生き延びた仲間意識がやっぱりあるのでしょうか。お互いに特に仲良くしているようには見えないのですが、2年前、金魚すくいでとった小さな金魚を入れたら4匹でよってたかってつつきまわし結局殺してしまいました。可哀相なことをしてしまいました。
  タフでなければ生きられない。優しくなければ、生きている資格がない。(レイモンド・チャンドラー)
    ペットでさえも・・・。

(3)とはいっても

我が家の居間にいるランちゃんも、私が午前1時すぎに寝静まった家に帰ると、喜んで飛び出してきますが、 それまで寝ていたのに、確かにかわいそうです。しかも、私が、飯食って、風呂はいって、 パソコンを開いて仕事をする、あるいは、ネットでウインドウ(ネット)ショッピン’をしている、 テーブルの上の物を落とす、ビールの缶が転がる、カバンの中を探し物でひっかきまわす、あげくのはてに ひっくり返してぶちまけてしまう、といった 物音で何べんも目がさめるようです。家族で愛情をかけて世話をしているので、まさか、広告の金魚のようにNever knew what hit them ということにはならないと思いますが..。

(4)結局

今日も、家にたどり着いたのは夜中の1時すぎで、3時に風呂あがりのビールを飲みながらこの記事を書いているわけで、もう3時間もしたら 会社に行かなければならないのです。いつも、一日48時間ほしいと切実に思っています。ちょっと欲張りすぎかな。


often pay the ultimate price for science....

自分自身が、そうならないように、みんな、体に気をつけて働きましょう。


4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ
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