パパーノなんなんでしょう

No.12
2003/7/24

No, you don't have to lie to me.
Just give me some tenderness beneath your honesty.
(Paul Simon,"Tenderness")

今回のなんなんでしょうは、
 "Turning It Up A Notch"

です。


旬の話題

(1)前回の

なんなんでしょうで、尊敬すべき「前の上司」のことを書きましたが、その結果、「あれは、N副参事のことでしょう?」 といったメールが512通ほど殺到することは、ありませんでした。もちろん、HPのネタは旬のものなので、 内容に不備があるかもしれない、と推敲に推敲を重ねていると、中身が古くなってしまい、何のことだか、さっぱり 判らなくなってしまうわけです。だから、ここに、はっきりと、あれは、N副参事のことだ、と書いておかない と、1024年後には、何のことだか、さっぱり判らなくなってしまうわけです。
これは、当然、くだんの技術ロードマップにも言えることで、 中身の妥当性や、見込み、納得性を慎重に検討してから、なんて考えていると、いつまでたっても書きあがることがなく、 いつの間にか、世の中が変わってしまい、本来あるはずだった、壮大な夢がさっぱり無くなってしまうこと が必定です。したがって、ロードマップは適当に書き上げ、それに従って技術開発に邁進する以外に仕方ありません。 しかも、こちらが技術課題を検討している間に、 コスト計算、キャッシュフロー、CCM、市場調査、他社重要特許など、都合の悪い情報のみが詳らかにされ、どんどんロードマップが 陳腐な無意味なものになってくるわけです。ということで、1年ごとに、また、次の新鮮なロードマップを ぶち上げる必要が生じるのです。
なかなか、この辺の呼吸は別の職種の人にはわからないでしょうね。わっかるかな?わっかんねぇだろうなぁ。
そんなわけで、家内や娘に、私がどんな仕事をしているのか、と訊かれても、答えに窮することになり、 いきおい、「おとーさんは、本当に会社で役に立っているのだろうか。家では威張っているが、 会社では、ダメ社員でバカにされているのではなかろうか」 といった疑問で一杯になっているようです。もっともなことです。 私自身も疑問なのです。

(2)さて、大リーグの後半戦

が始まりましたが、松井も、イチローも、野茂、長谷川も、素晴らしい活躍からスタートしました。 松井のサヨナラホームランもすごいですが、イチローが放った、 9回2死からの逆転満塁ホームランも最高でした。 期待されて、期待されたとおりの、いや、それ以上の活躍ができるというのは、本当に素晴らしい人達だと 思います。"Sports Illustrated"のホームページ(SI.com) の中の2003年6月20日付けのコラム "Pulp fiction"では、イチローの活躍をマンガのヒーローがそのまま現実に飛び出してきたようだ、と褒めています。 イチローのスケールの大きさは、期待している場面で、期待した結果が出せるという点にあると思います。単なる数字が 素晴らしいというだけではない。スピード、そして肩、と野球にスリルをもたらすことが出来、その才能は決して 無意味な場面で発揮されるわけでなく、もっとも重要でスリリングな場面で発揮されていると思います。 おそらく、ホームランを狙って打てる本当に数少ない選手の一人だとニラんでいます。この点は松井も 遠く及ばないことでしょう。オールスターでホームラン競争に出るのではないかと、まことしやかに噂が流れたのも そんな神秘的な印象が強いからでしょう。

(3)松井も

苦労しているようですが、大分、調子が上がってきました。上に紹介した"Pulp Fiction"の書かれた時期は調子が 悪かったときだったので、"Godzilla" が"Groundzilla"に変身してしまった、と揶揄されています。 でも、 "Turning It Up A Notch" には、前半戦の十大ニュースの9番目に載っています。前半戦最後のペースで打てれば、打率 .304 ホームラン 18本 打点 122 くらいの成績は残せるだろう、と予想しています。日本人の期待はともかく、.275か.280の打率であれば、十分だ、とヤンキース は考えているようで、なんとか、今の調子を維持してほしいと思います。なんといっても、打点が多いのがよいことです。 チャンスに強い証拠です。連続試合出場を続けているようでもあるし、このことから見ても結構評価されていることが 伺えます。私は断言しますが、あと10本以上松井がホームランを打てば、松井は今シーズン、20本塁打以上のホームランを 打つことになるでしょう。
もう一つ面白かったのは、前半戦の2番目のトピックのタイガースです。といっても、日本の阪神タイガースではなく、デトロイト・タイガース のことです。日本のタイガースは18年ぶりの優勝に向けて、記録的なペースで勝ちを重ねていますが、こちらは、なんと、負け の数で、1962年のメッツの記録を破ることなるかもしれないということらしいです。このままいくと37勝125敗のペースって 勝率2割2分8厘!?

(4)ところで。

前半戦のトップニュースは、サミー・ソーサのコルクバット事件です。"You had to have been on Mars to not know the details." つまり、このことを知っていないとしたら、火星に住んでいたんじゃないの?、ということですか。 たしかにショックでした。でもサミー・ソーサって、貧しい家で苦労して、大リーグで成功し、家に たくさんのお金を送っている、という人格的にも素晴らしいプレーヤだ、というイメージがありますが、 実はそれほど、公明正大なプレーヤでもないらしいです。今回の事件で初めて知ったのですが、かなり、粗野で、自己中心的な プレーヤであるらしい、とこれはマーティ・キーナートがMSNのジャーナルでコルクバット事件の直後に書いてました。キーナート氏の コラムは鋭く辛口で大変面白く読むことができます。 以前は過去のジャーナルを読むことができたのですが、なんだか、最近は最新のものしか読めないようです。 過去の分を読める方法を知っている人は教えてください。
その記事の内容は、というと。記憶が少し怪しいのですが、日米野球で日本に来た 時に、家族だけという約束なのに、一族郎党引き連れてきた、とか、ドーピング検査のインタビュー にまともに答えずに、最終的に汚い言葉でインタビュアーを罵って、インタビューを打ち切ったとか、 他にもいろいろ書いてあったように思います。
マグワイアも筋肉増強剤を使っていたということだし、 適当な理屈、場合によってはでっち上げも辞さない理屈で正当化する、自分勝手なアメリカというイメージ を象徴するような出来事です。 で、イチローは、パワーを誇示し競った結果、大味になった大リーグに、スピード、技、華麗な守備(これこそ、 パワフルな)という価値観を実証した、という点が、おおいに評価されているのではないか と思います。その質素な生活ぶり、誇らない言動も、東洋の修行僧のように思われているのかもしれません。

(5)さて、

旬の記事を書き始めて苦節1週間以上過ぎています。今日、仕事のあいまに、なぜか、メロンパンの話になり、 私が、「そういえば、1年か2年前にプリンパンって流行ったよね」というと、同僚(女性)から、 「ええ?プリンパンって何?」と驚いた口調で訊きかえされました。プリンパン、はいろいろ種類があるので、 うまく説明できなかったのですが、誰でも知っている爆発的な流行だったのだ、と説明しても信じてもらえません。 彼女は、周りの同僚をつかまえて「プリンパンって知っている?想像するだけで気持ち悪いよねぇ」とアンケートを取りましたが、 約3人に対するアンケートの結果、誰も知らないことが判明し、 あげくのはてに、私が変人だと、さらに確信を深めたようでした。 でも、本当に最近、プリンパンの噂をぱったり聞かなくなったな。確かに流行っていたんだけどな。確か、メロンパンの 爆発的流行の前後だったはず。やっぱり旬の話題とロードマップは新鮮な間だけしか価値がない。


パン屋さんもロードマップを書いているのだろうか?書いているとしたら、それこそ、旬のものかもしれませんね。

2007年:ユビキタスネットワーク対応のライ麦パン

とか。インターネットに接続できるセンサが埋め込まれていて、顧客の生活情報、例えば性別、年齢、星座、血液型、音楽や本の好み等、が生産者にフィードバックされる、とかね。
−あぁ、スランプだ!!だれか私にロードマップのアイディアを提供してください。



追記
(1) 今回は、選手のことを自分の言葉で十分に褒めることができませんでした。自分の筆力のなさを改めて実感しました。 本当は野茂のことをもっと書きたかったのですが、そのうちに話題にすることでしょう。私財を投じて 社会人チームを作ってしまうなんてすごいですよね。ノモ、がんばれ!!

(2) プリンパンが確かにはやっていたことは、Googleで検索すればすぐにわかります。ですが、確かに、 最近ははやらないのか、最近の情報はほとんどありません。 "いいな.comプリンワールド"の中にある"プリンパン"のページには さまざまなメディアに紹介されているページをリンクしています。しかし、そのほとんどがリンク切れ。
しかし、プリン友の会なんてのもあるんですねぇ。みんな、背景はプリン色。 え?私?プリンは子供のころは好きだったけど、贅沢だ、ということでほとんど食べさせてもらえなかった 記憶があるのですが。プリンパンは結局、食べてません。テレビ等で見て知っていただけです。やっぱり流行は あっというまに風化するからねぇ。


4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ
(c)Shimamura,T
トップページ  パパーノ Index  メール  hardy@max.hi-ho.ne.jp