夏期休暇に入ったと思ったら、開発日程の遅れの関係で、出勤するはめになり、10日間の休暇の最初の4日間は
会社で仕事です。後半も2〜3日は出勤する必要があるかもしれません。せっかく、休み中に猛勉強と秘密の特訓をして、スーパー技術者に変身し、休み明けから
技術課題をズバズバ解決していく予定だったのに、惜しかった。
毎年、休暇のうちに普段読めない文献をまとめて読もう、とか、この機会に勉強して
技術者としてのスキルをアップしよう、とか考えて、分厚いキングファイル一冊とこれまた分厚いハンドブック
そして、ノートパソコン等を持って帰る人も結構います。さらに、ネットワークアナライザ、チューナブルレーザ、LCRメータ、
スパッタ装置、ワークステーション等を抱えて帰る人は、さすがにあまりいません。
休み前の意気込みだけはいいのですが、家では、結局怠けてしまい、一回も開けることなく、休み明けには、そのまま、えっちらおっちら抱えて
出勤するはめになるという人も結構います。私もその一人です。
梅雨が明けたと思ったけれど、朝晩はけっこう涼しかったですよね。でも、この一週間(2003年8月4日〜8日)は夏本番の
蒸し暑さでした。
なにしろ、京都が蒸し暑いのは有名です。京都に住むようになってから、京都の人に、「京は、夏は暑うて、冬は底冷え、大変
でっしゃろ?」とよく訊かれました。まるで、よそ者は京都に住めない、と言わんばかりの笑顔で言ってくださるのですが、
「夏が暑いのは日本全国どこでも一緒じゃんか、東京だって夏はたいがい暑いわい。」と内心思っていました。
でも、出張で東京に行けば、新幹線を降りたとき、確かに涼しいと思います。もう一つ、関西に住んで感じることは
京都も暑いが、大阪も暑いってことです。大阪も淀川が中心に流れているせいか、湿度が高く蒸し暑い。しかも、コンクリートの面積
が、東京の比ではなく、地面や建物からの反射で焼け付くような暑さも感じます。
調べてみたら、日本中で、8月の最高気温の平均(1971〜2000年)が最も高いのは大阪で33℃でした。京都は2位で32.9℃です。東京が30.8℃なので、
大阪京都と東京の間で約2℃の差があることになります。那覇でも30.9℃です。これは意外に低いですね。
最低気温のほうはというと、1月の最低気温の平均は京都が1.1℃、東京が2.1℃、大阪が2.5℃、と確かに京都が東京、大阪に比べて
約1℃低いことになり、確かに底冷えか。もっとも、最低気温の平均は北海道が軒並み-10℃前後で、東北地方も-2℃〜-7℃、ということで、
日本中では、もっと寒いところがたくさんあります。
(株式会社ウェザーテック)
蒸し暑いと、ビールがやっぱりおいしい。私は、アンカー社のリバティー・エールというビールが気に入っているのですが、なかなか
手に入りません。この間まで、並行輸入品を品揃えの中心にしている近所の大型酒店で
売っていたのですが、品切れして久しいです。
サンフランシスコでマイクロブルワリーを持つ会社だそうです。アンカー
・スティームも最高です。エールなので、濃い茶色のビールで、きめ細かい泡で実においしいです。
しっかりしたコクのある濃い味なので、好き嫌いあるかもしれませんが、どちらも探してでも飲む価値あります。
日本で黒ビールというと、
少し前に宣伝に力が入っていたアサヒの「黒生」か、お歳暮かお中元で頂く「世界のビール」かなんかに入っている「ギネス」
(追記1)を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。最近では、エビスの黒ビールが出ましたが、これが結構いけます。
もともとエビスは実にうまいビールですが、黒ビールも期待通りの味です。一度5月か6月かに発売になってから、
予想を大幅に上回る売り上げで生産が追いつかず、しばらく店頭から姿を消していました。最近、また復活したので
たまに買って飲んでいます。
舶来モノ志向の私としては、酒屋で珍しそうな輸入ビールを見つけると買って帰り、飲んで味わい、やっぱり世界は広い、
とご満悦なのです。ただ、普通の酒屋で売っているものは珍しそうに見えても、原産国では「キリン」や「アサヒ」
のような、マスプロのビールだし、生産されて、輸入されて、店頭にならび、私が買う、までの間に時間がかなり経過していることは
間違いなく、本当は、新鮮な国産ビールのほうが、おいしいのかもしれません。しかも、バドワイザーなんか、
よく缶を見てみると、日本でライセンス生産されていて、原材料名を見ると「米」も入っていたりします。(追記2)
胃袋と財力と時間さえあれば、世界中のビールを、当地で、生産したてのものを、飲んでみたいものです。
それはかなわないので、文学派の私は、マイケル・ジャクソン(追記3)という人の書いた
「世界ビール大全」(山海堂,1996年)なんて本を
パラパラ眺めて喜んでいます。世界の1700種以上のビールを実際に飲んで評価し、文章と星の数で評価結果を記してあります。
先ほどのアンカー・スティーム、リバティエールはそれぞれ星4つ、です。日本のビールも載っています。キリンはラガー、
一番しぼり、ともに星2つ、アサヒでは、スーパードライが星1つ、黒ビールが星2つ、サッポロでは、黒ラベルが
1〜2、エーデルピルスが星3、エビスが星2〜3でした。だいたいイイセンいっていると私は思うのですが、どうでしょう。(追記4)
少し古い本なので、「ハートランド」(星2つ)や、赤井英和が宣伝していた
「ダイナミック」、森高千里が宣伝していた「ゼット」なんかも載っています。(それぞれ星1つ)
なお、ここでは、「ビール大全」の星による評価のみを強調しましたが、この本は、むしろ、味わいの表現が豊かで、
さらに、ブルワリーの紹介にかなり力が入っているので、読み物として面白いです。世界中の大小のブルワリー
についての知識が頭に入る、はずなのですが、暗記が苦手な私は、結局、すぐに忘れてしまいます。そのかわり、
何回読んでも新鮮です。
今(2003年8月9日AM6時)、台風10号が京都近辺を北上中で、すごい雨と風です。さっきからテレビで台風情報を
見ているのですが、鉄道の運行情報が全然出てきません。新幹線が通常通りの運転だ、ということなので、大丈夫かな。
多分この調子だと8時過ぎには峠を越えそうです。なんとか会社にたどりつけるといいのだけれど。
今年の夏はパっとしない天気が続きそうです。天候が異常だから開発の進捗が思わしくないのか。阪神が異常に強いから
開発の進捗が思わしくないのか。いやいや、開発の進捗が思わしくないのは順当だから、天候や阪神などと開発の進捗とは
相関が無いことが実証されたとみるべきなのでしょう。
子供のころの夏休みは本当に長かったような気がします。覚えていることといえば、すぐ近所の寺の墓場がちょっとした森の
ようになっていたので、そこでセミとりばかりしていたくらいで、それもぼんやりとしか憶えていません。
何の決意もなかったと思います。
最近、年を追うごとに、「今度の夏休みこそは..」
と決意は強くなってきたのですが、何かをなしとげたためしがありません。最近などは、
夏休みはこれからだ
と年がら年中、決意しているのだけどなぁ。
追記
(1)
サッポロのホームページを見ると、ギネスをサッポロが輸入販売していることがわかります。エビスもサッポロです。
私は、キリンよりもアサヒよりも、サッポロの黒ラベルが好きで結構飲んでいます。コマーシャルも好きなので、
こうしてみると結構サッポロのファンかもしれません。FM802のOSAKAN100で、シリーズ物のCMをずっとやっているのですが、
15年くらい前の「サッポロ健太」のシリーズは最高に面白かった。いつか紹介しましょう。
(2)
日本のビールには、ほとんど米が入っています。入っていないのはエビスとモルツくらいで、ライセンス生産のものでも、
元は入っていなくても、入れているものもあるようです。アメリカのビールの原材料を見ると
コーンスターチ(とうもろこしの澱粉)とか、コーンが入っているものが多いようです。
なお、ドイツには1516年4月23日、バイエルン公のヴィルヘルム4世が発令した「ビール純粋令」(Reinheitsgebot)があるらしい
。大麦、ホップ、酵母、水以外は使用してはならない、という内容で、いまでも厳守されているそうです。
私も、原材料名として、麦芽、ホップ、とだけ書いてあるとよりおいしい気がします。
(3)
ムーンウォークのマイケルジャクソンではありません。念のため。イギリス人だそうです。他にもビールに関する本を出している
ようで、「Malt Whisky」という本も出版されているようです。
(4)
異論のある人も多いことでしょう。「世界ビール大全」はマスプロのビールが辛く評価されている傾向にあり、
だから、輸入されていて手軽に入手できるビールはだいたい評価が低いようです。スーパードライが辛口な評価になっているのは、
飲みやすいすっきりとしたあまり特徴のない味、万人うけする、といったらよいのか、そんな味のビールの評価が低く
なっているようです。日本のビールでは黒ビールの得点が全体的に高くなっています。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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