冬らしく寒くなってきました(注1)。何年も前のことですが、主任昇格候補の
面接を終わった日、先輩の方が心斎橋の料亭に連れて行ってくれました。
当時の研究所長に結果を内々で聞いてくれて「大丈夫だったらしいで」
と確認してくれて、お祝いに、やはり同じく主任昇格候補だった同僚とともに連れて
くれたのです。当時、私がいた部署は非常に苦しい状況でした。
8月から2ヶ月おきに計3回、昇格候補者の研修報告会が開かれたのですが、主査の前研究所長にはだいぶん
いじめられたものです。なにしろ、「一人気に食わないやつがおる。
ぜっ〜ったいに落としてやるっ」と公言していたらしいのですから。
最終の面接でも、分かっているくせにわざと分からないふりをして、
嫌な質問をし、こちらが一生懸命説明しても、
「わからんなぁ。」
言葉を変えて一生懸命説明しても、
「やっぱり、わからんなぁ」
もう一回説明をしていると、その途中で
「もう、いい。そんなロジックで仕事をしているから、
うまくいかないんだ。」
「申し訳ありません。」
「・・・・ところで、3枚目のスライドを
見せてくれんかなぁ。・・・ここで、面粗さのことが重要だと書いてあるけど、
なんで?そんなの、最初からわかっていたんとちがうの?」
と、まぁ、こんな調子で、でも、なんとか、60分の面接を冷静に切り抜け
すぐに、後輩のために、三千ページにもわたる問答集を作ったり、おっと、そこまではしませんでした。
が、A4にぎっしり字を埋めて4〜5ページにもなるQ&Aを
まとめているうちに、だんだん腹がたってきたのを覚えています。
夜の心斎橋で花屋があいていて、ポインセチアをおみやげに買って帰りました。
寒かったなぁ、あの日も。
「わかった、わかった」と、言われるのも困ったものです。
締め切り等の関係であまりよく考えずに、というより、いいアイディアが
ないので仕方なく、エイヤーで書いた新製品の開発コンセプト
などを、ろくろく見ずに「さすがパパーノ君、なかなか面白いアイディアだ」
なんて言って、すぐにせかせかと
出て行ったかと思うと、もう、関連事業場の部長などに、
「次、こんなのを開発してみたいんだけど、どうですかね。」
なんて宣伝してまわったりして、おいおい、ちょっと、待ってくれ〜、
なんてこともあります。
深く考えてあって妥当性があるアイディアであれば、そのまま進めればいいし、
そうでなければ、進めてもすぐにうまく行かなくなるから、責任をとらせて
止めればいい、その場合はリストラしてしまえば、高い人件費を浮かすことが
できるし、どちらにしても十分メリットがある、と考えているのか
もしれません。
「わかった、次は、来期いくらいるかだな」
「2000万ほどいりますね。内訳は、これこれ、こんな、です。」
「わかった、人は?」
「ここに一人、ここに一人、で私と計3人で」
「ふむ、ふむ、あとは近々に事業部に落とせるネタがないとしんどいかな・・」
「そう思って、こういう計画にしてみました」
「お、これエエやん。よし、よし、これで行こう」
次の日になって、
「大枠OK、詳細を至急作っといて」
判断が早いというか、なんというか。あんなので
通っちゃったのかい、誰も何も見てないな、
詳細を聞いてからじゃないのか、フツー、
やっばいよなぁ、どうしよう、と考えてもあとの祭りです。
こりゃ、自分がよっぽどしっかりしていないと、
自分の首がしまる。もう、長いものに巻かれていよう、という方針では
いかなくなってきたようです。
のが好きな私としては、当然、麺類は大好きで、その上、探究心が旺盛でワガママな私は、
機会があれば、いろいろな麺を食べます。
3ヶ月ほど前だったか、ドラッグストアで、味の素の
「アジアめん」シリーズを
安売りしていたので、さっそく買ってきて食べてみました。
ベトナムの米粉からできた麺はフォーといいますが、少し太い平べったい麺で、これが
すごく美味しいんですよ。ベトナムの人は毎朝屋台でこれを食べて仕事に
行くといいますけど、うらやましいです。
台湾汁ビーフンも、なかなかです。汁ビーフン
は昔、妹に教えられて行った、町田の
カンボジア料理の店(アンコル・トム)
で食べた(クイテオ サッ チュルク)のですが、
強烈においしかった印象があります。多分、このときの記憶が強すぎて
汁ビーフンの美味しさのとりこになったのかもしれません。
スーパーでは、ケンミン
の焼きビーフンをよく売っています。あれは、また、
手軽で、結構、美味しいものです。
食事がまずいことは、有名ですが、私の父は、海外出張でどんな不味いものにあたっても
怖くない、と言ってました。「味の素さえ持って行けば問題ない」そうです。
味の素はグルタミン酸ナトリウムなのですが、このアミノ酸のうまみが通用する
のは実は、世界でも一部で、日本から東南アジアの特に海沿いの地域だけらしいです。
カンボジアより向こうはスパイス、中近東はハーブです。中国でも意外と、一部の地域をのぞき、
アミノ酸系の旨みは理解できない、と聞いたことがあります。
ところで、私は生粋のイタリア人なのですが、イタリアの料理は意外と日本と共通項が
多いようです。イカを含む魚介類を好むこと、麺類が豊富なこと、なんと、イタリアの北部にはソバも
あるのです。イタリア料理というと、トマトとオリーブオイル
という組み合わせの印象が強いですが、トマトの旨みも実はグルタミン酸とアスパラギン酸なので、
日本でイタリア料理が流行るのもアタリマエなのです。
家内がトマトに火を通すのを嫌がるので、あまり頻繁に食べることができないのですが、
何か家の用事があったりして、「お父さん、悪いけど、外で食べてきて」
なんて言われると、外で食べずに家に帰り、ここぞとばかりに、トマトソースでパスタを作って食べ、
台所中を散らかし、「せっかく、今日くらいは洗いものもないはずだったのに、意味ないじゃない。」
などと、言われてしまうことがあります。
そういえば、グラノーロのタグリアテル(平べったい麺で、西部劇に出てくる転がる草にように丸まっている状態で、
袋に入って売っている)を、買ってあるので、食べる機会をうかがっています。ふふふ、楽しみ...。
というのを知っていますか?グルタミン酸を大量に摂取すると、動悸や頭痛を起こすことがあるのですが、
特に西洋人に多いらしく、敏感な人はワンタン一杯分でも症状が出るそうです。
なんにしても極端なアメリカで、中華料理店は濃い味付けになりがちで、これをたらふく食べた
アメリカ人たちがひっくり返って有名になったようです。グルタミン酸ナトリウム禁止運動
まで起こったらしい。
で、思い出すのが、環境ホルモンってあまり聞かなくなったと思いませんか?
どうやら、専門家の間では、あまり問題がない、という結論になってきたらしく、
あんなに騒ぎ立てたマスコミ(立花隆とか、識者もね)は、そっと、忘れ去られるのを
待っているようですよ。魚や爬虫類の「メス化」も、尿に含まれる女性ホルモンが
主な原因だという説もあるようで、
西川洋三リンク集の「環境ホルモン問題は、何が問題か」その1からその9を読んでみてください。
結構考えさせられます。
あまり考えずに、これが流行ればこれ、あれが流行ればあれ、と振り回されるのは
よくありません。マスコミがさらに煽っているのは大変ケシカランと思うのですが、
たしかに、みんながよく考えないようにしてけば、世の中単純、単純な切り口と単純なコンセプトで、
新聞も売れるし週刊誌も売れるし視聴率もあがる、てなもんで、
深く考えているはずの「識者」が結果として間違っていると、
「それみたことか、考えすぎもだめなんだよね〜」という風潮が
かもし出されたりして、ますます、考えないのがオシャレ、って感じになる
のも大変ケシカラン、ん?何を書いているのか分からなくなってきたぞ、
要するに、自分の頭と体がたより、もっと自分でリアルなものに触れて、
もっと深く自分の頭で考えよう、と自分に言い聞かせているのです。
長いものには巻かれてしまう、なんでも、はいはい、と言ってしまう私は、 みんなが不味いといっている社員食堂の 食事さえ、「まぁ、安いし、こんなもんかなぁ。」(注2)と妙に納得して 食べることができる、まぁ、およそ、人類が食べ物と読んでいるものは 大概食べることができる、と言える意地汚い私ですが
社員食堂のスパゲッティにだけは
巻かれたくない
−どうやったら、あんなに不味くできるんでしょうね。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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hardy@max.hi-ho.ne.jp |
今、種ともこの昔のアルバム「音楽」を聞いているのですが、ジ〜ンときたので
「X'mas」から少し歌詞を引用しましょう。
靴下買えない子供たち
愛をなくした大人たち
今まで泣いてたキミたち
どうか思い出してみて
X'mas treeのてっぺんの光る星
とても遠かった 背伸びしてつかめるはず
Holy night
はだしでつめたい街を歩いてゆこう
Snowy night
痛いココロ 雪が白く染めるまで
80円のそばと80円のうどんの組み合わせで食べている人を見ることがあります。確かに 160円で腹いっぱいになるでしょうけど....。 社員食堂では、とり放題のサラダだけとっている人、 梅干(無料)を7個も8個も食べる人、など、いろんな生態を見ることができます。