事業場のGM(ジェネラル・マネージャー)と打ち合わせをしていたのですが、私は
いつものくせで詳細にメモをとりながら、話を聞いていました。
「おいおい、こんなことメモして、研究所でしゃべったらアカンで。」
と笑いながらですが、言われてしまいました。
「もっちろん、しゃべるワケないじゃないですか。はははは...。」
と答えたものの、ただでさえ、頼りないと
思われているところで、また一つナメられるネタを作ってしまったわけです。
一度話を記憶してから、後でメモしておくようにしたほうが良かった
と後悔しました。
私は、たいがいの事柄は憶えているつもりでもすぐに忘れてしまう、と信じているので
なんでもメモをとる流儀です。そのときはわからない事柄でも、事細かにメモをとっておくと、
後から見直したときに、「あぁ、なるほど、これはこういうことだったのか」
とわかることが結構あります。
一方、メモを取りながら聞いていては頭に入らないぞ、と信じている人もいて、
指導をうける上司によって「俺の話をよく聞いて、メモを必ずとれ」と言われたり、「メモなんか
とらんでもええから、ワシの話をよく聞け」と言われたりして面食らうこともあるかと思います。
まぁ、どちらも一長一短あるので、自分にあったスタイルを早く身につけることが大事です。
そんなわけで、たくさんの機密情報が書かれているのですが、まぁ、あまりの字の汚さに
暗号になったような文字なので誰にも読めないでしょう。たとえば、最近のメモでは
こんなことが書いてあります。
やる気ナッシング
会議ではいつもバッシング
ストレスたまるのでキャッシング
これは、語学の天才、後輩のFK君の名語録です。
他に「健康って何?(注1)」とか「卵焼きからゆで卵へ(注2)」とか
「人間は質問されて始めて考える(注3)」
など、第三者ばかりか、私にとっても意味不明な箴言が満載です。
システム手帳を使っている人は私の研究所ではよく見かけますが、
PDA(電子手帳)を使っている人も、マイナーですが、何人かみかけます。
PDAもかなり良いものが出ているようで、
試してみたいのですが、ほとんど使わなくなる可能性が
あるのに、それなりの投資をするのは、今の我が家の
経済状態からするととても無理です。
PDAにすれば、検索性は飛躍的に向上するでしょうが、
一覧性に欠けることは間違いなく、また
フリーハンドで絵を加えてなおかつ、文字情報と統合して整理する
というのは難しいでしょうから、やっぱり手帳に手書きというスタイルは
しばらくやめることはできないでしょう。
フリーハンド入力といえば、
PDFファイルに直接タブレットから線画情報を書き込めるソフトがありますし、
他には、センサを内蔵していて、紙に書いたそのままが
PCに入力できるペンもあります。いずれ、試してみたいと思っています。
一覧性の問題は慣れの問題も大きいので、後は
これらのソフトウエアとハードウエアの使い勝手がよくなって、価格さえ折り合えば
いいのですが。
この文章は今、京阪特急の中で書いているのですが、
ものすごい大きなイビキが聞こえてきてびっくりしました。
本人は気づいていないでしょうね。私も電車で泥のように
眠ることも多いのですが、きっと口開けて大きなイビキをかいている
こともあるんじゃないかと思います。
「イビキがうるさかったですよ。」とか、
「よだれを垂らしてましたけどみっともないですよ。」とか、
「セクハラな寝言を言っていましたよ。」とか、
「途中で呼吸がとまる一瞬がありましたよ。」とか、
一度も言われたことはないので、それほど
迷惑をかけたことはないと信じているのですが
どうだか。
電車の中で眠れない人もいると聞きますが、私のような電車通勤のベテランに
なれば、立っていても眠ることができます。そうです、
本当に寝てしまうと、ヒザがガクッとなってみっともないのですが、
たまにそんな人をみかけませんか?
隣に座っている女性二人組が携帯電話で桜開花情報を調べています。
会話が耳に入ってくるのを聞くともなしに聞いていたのですが、
どうやら東京から来た観光客のようです。
先日、What's Newで桜開花情報を紹介したのを受けて、東京の友人から
メールが来ました(しかもペットで)。それによれば、東京ではもう、桜開花宣言が
出ているようですね(3月18日)。桜の花は東京、大阪、京都の順です。
この何日か少し寒かったので、足踏みしていたようですが、
京都でも、3月24日に開花したようです。
開花日から1週間ほどで満開、ということです。来週末はちょうどきれいに
咲いているのではないでしょうか。
10年ほど前に、担当していた製品の開発が行き詰まり、毎晩遅くに
出町柳駅からタクシーで帰る日々が続いていました。
出町柳から北へは、鴨川が二本の川に別れていて、東側が高野川といいます。
川にそって東側に川端通りという通りがあるのですが、桜の並木が続いています。
「師範桜」というのですが、
ふかぶかと座席に身を沈め、これからどうなってしまうのだろう、とぼんやり考えながら
暗闇の中ヘッドライトで照らされ、後方へ流れていく桜のトンネルを眺めていました。
結局、その製品は事業化できなかったのですが、ただ、困難な状況になっても、あの満開の桜を思い出す
と、「なんとか、なる。あれを乗り切ったのだから。」と思えるのです。
携帯電話を手帳のように使っている人もいるかもしれません。カメラもついているし便利ですよね。
おそらく、PDAと携帯電話は融合して、セルラーと無線LANを両方常時使えるようになるのでしょうが、
まだ、私のようなシステム手帳のヘビーユーザーにとっては、現時点では
どちらも力不足の感は否めません。
昨日(2004年3月26日)、複数の試作品の測定データをエクセルに読み込んで自動でスペック値を拾うVBAマクロの実演を、後輩社員A
にして見せました。AからVSWRも自動で拾えるようにプログラムの改造を要請された
のですが、教育、指導、啓発、自慢、自己満足の意味もあって、
その場で解説をしながらVBAでプログラムを組んでみせました。
例によっていくつかの間違いがあってうまく動作せず、解説しながらデバッグをするはめになりました。
そこへ、別の後輩社員Bが現れ、「何か、悩んでいるんですか?」
「いや、悩んでも困ってもいない。粛々とデバッグしているだけだ。」
「しくしくとデバッグ、なんちゃって。」
「なるほど、A君、そりゃ面白い、メモしておこう。」
風邪がはやっているようです。熱が出たり、消化器系がおかしくなったりする風邪のようです。急に暖かくなったり寒くなったりしますが、みなさん気をつけましょう。
先日、喉がいがらっぽかったので、おおこりゃ風邪だ、と思ったのですが、残念ながらやっぱり元気です。
一度でいいから、
「風邪で休みます」
と電話したいのですけどね。
さて、ますます大変な2004年度もすぐに始まります。
会議でいつもバッシング・・・。倒れたら優しく介抱してください。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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hardy@max.hi-ho.ne.jp |
注1)健康って何
多分、何かのアンケートで「あなたは健康だと思いますか?」という質問があったのでメモしたの でしょう。ずっと風邪をひいているいわとび君は、風邪をひいている状態で健康、とも言えるし、 なにをもって健康といえるか、はなかなか難しい問題です。
注2)卵焼きからゆで卵へ
これは、品質管理の研修で聞いた言葉だったと思います。セットやアセンブリが中心の製品であれば、
外から出来上がり具合が見えるので管理しやすい。玉子焼きを作るときは焼き具合をみながら、
火力を調整したり、できあがりを判断できますよね。
材料プロセス系の製品は、出来上がってテストして初めて出来上がり具合が分かるので、管理しにくい。
ゆで卵って、割って初めて半熟の具合がわかりますよね。だから、例えば、「水の状態で卵を入れて、
火にかけて沸騰してから何分」とか、「沸騰してから、卵を入れて何分」とか決めますが、
一定の品質を確保しようと思ったら、管理ポイントを適切に設定する必要があります。
たとえば、ゆでる時間だけでなく、ゆでるための水(湯)の量は何ccと決めておく、
つかう鍋の仕様(材料、厚み、大きさ(開口、深さ))も決める、etc,etc。
そんなことまでがんばって管理しても、入れる卵の温度が違うと出来上がりは変わります。
適切な管理ポイントを抽出して管理しないと製品のできあがりがバラツク、ということです。
少しはタメになりました?
注3)人間は質問されて始めて考える
いったい、自分が一日のうちで考えている時間、ってどれだけあるだろう、と振り返ってみると 意外と考えている時間って短いものです。それはさておき、 この言葉はしごくもっともだと思いませんか。問題意識、ってきっと自問自答から 生まれてくるのかもしれませんね。ギリシャの哲学者の本などはその形式になっていますよね。