パパーノなんなんでしょう

No.46
2004/ 7/11

My hands can't touch a guitar string.
My fingers just burn and ache.
(Paul Simon, "Allergies")

今回のなんなんでしょうは、
the Next Generation TOEFL Tour
です。


栄養のバランスを考えよう

(1)少し前のことなのですが、

開発ロードマップをうんうんうなりながら作成していました。関連する資料を 探そうと思い、古いキャビネットを開けてファイルを漁っていたら、 3年ほど前の会議の資料が出てきました。
見て驚きました。
私が作成している中身とほとんど一緒じゃないですか。年度をそのまま ずらせば、ほとんど一緒です。現状の課題認識も、これまでの反省も、 取り組まなければならない内容も、ほとんど変わっていません。
ということは、これまで誰も結局はできなかった内容を、改めて私がコミットしなければ ならない、ということではないでしょうか。 しかも、周囲の環境は、一層厳しい状況になっているのです。う〜む。
しかし。と、いうことは、私が今うんうんうなっている内容は既に 3年前に合意がとれている、とも言えますね。
一層困難な状況に追い込まれている、そんな状況の認識はさておき、 とりあえず資料を作成するうえでは明るい材料です。
さっそく、元の電子ファイルをもらい、おおいに参考にさせてもらう ことにしました。

(2)ちまたでは

やっとFOMAが普及し始めたところで、第三世代携帯(3G)もまだまだこれからといったところですが、 第四世代(4G)の開発はすでに始まっているのです。4Gに向けて開発のロードマップを 描くとしても、あまり早く実現されても困りますし、あんまり先の話になっても困ります。 2010年サービス開始と言われていた4Gも、最近では2012年とか2014年じゃないか、という 説もあります。高速移動での高速大容量通信というのが特徴になるのですが、 無線LANも進化するだろうし、ニーズが本当にあるのかしらん、と心配にもなります。 3G(FOMA)にしたって、本当にニーズがあるのか心配なくらいです。テレビ電話って 魅力的に思いますか?
私がもっている携帯はAUの少し前のモデルで、144kbpsで通信できるものの、 カメラもついてないし、メールも頻繁にはやりとりしませんから、まったくもって、 単なる「カエルコール専用機」になっています。
オフィスでチャラチャラ、メロディが鳴ったり、歌が鳴ったりすると、
「マナーモードにしとけよ、ひけらかしてアホちゃうか」
と思ったりするのですが、開発ロードマップを前にして、よく考えてみれば、 そうも言ってられないことに気がつきます。
4Gの携帯を目指して開発をしようとするのなら、私が率先して、 3Gを使い、バリバリ新機能を使い、着うた、ムービー、テレビ電話、 そして、その楽しさを、同僚だけでなく、 床屋に行ったら床屋さんにも、歯医者に行ったら歯医者さん(注1)にも、 飲みにいったらそこにいるお客さんにも、 256倍、いや1024倍増幅して、自慢しまくり楽しさを伝え、 普及に努めなくてはいけないのではないでしょうか。
無理な感じが127%(注2)ほどしますね。

(3)そんなこんなで

危機的な状況に陥りながらも、このコラムの更新を滞りなくしていたり、 新たに「 ランの写真館別館」など作ったりして、これが、また、ブログも 面白いものだから、掲示板をくっつけたりなんかして少しづつカスタマイズして遊んでいると、 「いったいコイツは何しているんだ!」という声が聞こえてきそうな気も するのですが、私個人としては、ギターを弾く時間が圧倒的に削減されてきていて、 その点が少々気になる、最近の大きな変化です。
この間、2週間ぶりにギターを弾こうとして、弦を巻き上げチューニングしている 途中、弦が切れてしまいました。武将な、もとい、無精なもので、 弦がへたってもなかなか交換しない私ですが、切れてしまってはしかたありません。 楽器屋さんへ行って弦を1セット買ってきて、張り替えました。 弦はいつものAdamasのLightゲージ(Phospher blonze)です。少々高いのですが、 交換したての弦は素晴らしい音がします。しかも、圧倒的に弾きやすい。 バランスのよいキラキラ輝くような音が出るので、気分もいいし、 自分でもびっくりするほど、なめらかに演奏できます。
実際、弦によって音が全然違います。昔、マーチン(注3)の弦を 使ってみたこともあるのですが、軽いシャカシャカした音に耐えられず、 切れるまえにすぐに交換してしまいました。
アコースティックギターは音が大きいので、深夜に演奏するわけにはいかないので、 休みの日にしか弾けないのがとても残念です。

(4)話はかわりますが、

この間、深夜寝静まった家に帰宅したところ、テーブルの上に 葉書がおいてあり、なにやら請求書のような感じです。見ると (株)IBMからの請求書です。それによると、
「現在、貴殿が以前携帯電話でご利用になられた、有料番組サイト等の料金が未だ未納となっており、 日々延滞金が発生している状態です。」
と恐ろしいことが書いてあるではありませんか。 3万5千円ほどですが、まったく覚えがありません。
たしかに、怪しいサイトへ、 アクセスした覚えがあれやこれやあるものの、それにしても、 接続することで支払いが発生するようなことはしていません。携帯から、となると なおさらまったくわかりません。 しかも、
「万が一、お支払いやご連絡がなき場合は裁判手続き、又、金融機関の全停止処分、 信用情報機関へのブラックリストとしての登録、さらに「給料差し押さえ」の内容証明を ご勤務先に送付させていただきますので早急にお支払い、ご連絡をよろしくお願いします。」
と書いてあります。 少し怖くなって、葉書に書いてある連絡先に月曜日にでも連絡しよう、と思ったのですが、 はっと、気がついてインターネットで検索してみました。 あのIBMの日本法人は日本アイ・ビー・エム株式会社なのであって 決して(株)IBMではありません。
ありました、ありました。
「ニュース・IBMを名乗る不正請求にご注意ください」
怖い世の中ですね。「送られている文書例」そっくりそのままではないですか。
こんな場合の対処方法は
国民生活センター「悪質な「利用した覚えのない請求」が横行しています」
警視庁「だまされる前に」
なども 参考にしましょう。文句の一つでも言ってやろうと連絡すると、かえって、電話番号を教えることになるし、 何もせずに放っておくのが一番、ということです。
私の場合は、葉書で来ましたが、携帯やインターネットメールでも 同じような悪質な「請求」があるらしいです。アダルトサイトの利用料金、なんて書かれると 誰にも言わずこっそり払ってすまそうなんて考える人もいるかもしれません。 実際に料金を払って利用している人も含め、不安になる人はきっと多いことでしょう。
堂々と無視しましょう。あとあと大変なことになるらしいですよ。
完全無視状態で2〜3週間になりますが、それから、なんの動きもありません。

(5)この2〜3週間は

あっという間に過ぎました。
7月にはいり、我が社ではいろんな研修がスタートします。
去年、大変な思いをしてやっと終了した研修が今年も開催されるのですが、 それにあたって、去年の事例報告をしてほしい、と言われていました。 最近、仕事の能率がグングン下がって忙しいために、気にかかっていたものの、 前日まで何も用意していませんでした。前日は、この7月からチームに新たに加わった人の 歓迎会があったので、楽しく飲み食いしてから、10時くらいにいったん会社に戻り、資料の作成 をしました。自制がきいて3杯の生ビールと1杯の泡盛ですましたので、 終電までに、なんとかカッコがつきました。
それにしても、私自身も、月末にTOEICを受験しなければなりません。そして、12月までの 苦しい研修が始まるのです。乗り切れるだろうか。こんな調子では今度こそ駄目かもしれません。
私は、あまりに辛くて悲しいとき、「ヤケ食いだ」とばかりに、社員食堂で大量に 昼食を食べるときも、たまにはあるのですが、そんなことを考えながら asahi.comを見ていたら、 「 6人前の食事にビールを無銭飲食、容疑で男逮捕 北九州」という 記事を見つけました(注4)。「スパゲティ1皿、ライス2皿、オムライス2皿、 焼きうどん1皿。その間、ビールの小瓶も5本頼み、一心に食べ、飲み続けた」 って炭水化物ばかりじゃないですか。もう少し栄養のことも考えなきゃ。


ところで、What's Newにニューズウィーク日本版の記事から、 「TOEICも、数年以内にスピーキングと作文のセクションを加える準備を進めている。」 との文章を引用したところ、一部に反響があったようです。ウラを取ろうとネットで検索を いろいろしてみたのですが、このホームページがひっかっかったりするばかりで、 関連記事が見当たりません。TOEFLは来年9月から 「Next Generation TOEFL」としてスピーキングのセクションが 加わるのです。

これ以上いろいろ工夫しなくてもいいです

TOEICはそっとしておいて欲しい。で、本当のところ、どうなんでしょう。そこで、TOEICの開発元、ETSに 直接メールで問い合わせてみました。いずれ、返事が返ってくるものと信じています。お楽しみに。


4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ
(c)Shimamura,T
トップページ  パパーノ Index  メール  hardy@max.hi-ho.ne.jp

注1)この間

床屋と歯医者に行って来たのです。床屋は車で10分ほどの、BARBER Takaragaike"へ行っています。数年前にこの近所に住んでいて、 最初にこの床屋に行ったときは、おっちゃんとおばちゃんと二人でやっている、すこししょぼくれた 感じの古い床屋だったのですが、それからすぐに 若い息子さん(多分そうだと思う)が、お嫁さんを連れて帰ってきて腕を振るうようになって、 店もきれいに改装し、変身しました。なにしろ、腕がよくて速い。
床屋って緊張しませんか?新しい床屋に行って、不意に、「もみあげ、どうしておきましょう?」 とか「後ろの長さはこのくらいでいいですか?」「まゆの下は剃っておきましょうか?」 などと訊かれたりすると、 どうしたらどうなるか、判断がつかない私としては 返答に困ってしまい、さらに、仕上がりはたいてい違和感が一杯だったりして、 結局、少々遠くても「いつもどおり」で済む店に行くことになるのです。
歯医者は近所の ナツキ歯科医院。土日祝日もやっているのが嬉しいところです。

注2)127

って、どんな数字か、というと、120より大きい数字で一番小さな素数です。 しかも二進数で"1111111"と1が7ケタ並ぶキリのよい数字です。

注3)マーチン

C F Martin & Co.は、ギターを少し知っている人ならば、 泣く子もだまる有名ブランドです。少し前にエリック・クラプトンがアコースティックギターを 弾いて一世を風靡しましたが、 あのギターもマーチンです。 中学のころ、楽器店に毎週日曜日に行ってはショーケースにはいったD-28などを ため息をつきながら眺めていました。今はそれほど欲しいと思いませんが、憧れのブランドであることには変わりありません。
このページでよく引用する Paul SimonがD-18, D-35を使っていました。Paul Simonはその後、YAMAHAのエレアコや、 オベーションをよく使っていました。 一度彼と共演したギタリストAl DiMeola、そしてAlがフラメンコギタリストの Paco DeLuciaとともに共演したLarry Coryellもバリバリ弾いてました。Larryは、John McLaughlinとともに、その後の私にとっての神様になりました。私が 大枚をはたいてオベーションを買ったのもそのあたりが動機です。

注4)そういえば

昔、「進め!パイレーツ」という江口寿のマンガで、 宇留寅満太郎(うるとら・まんたろう)という白髪の渋い登場人物が、 中華料理店で店のメニューを端から食べていき、料理人と白熱のバトルを繰り広げ るのですが、結局全部たいらげ、着流しで悠然と夕陽に向かって去っていく感動のラスト場面で、 その背中に向かって料理人が、ひざをついて涙を流しながら呆然と「食い逃げだ...」 というのを思い出してしまいました。