所員一人一人、一年の目標に対する結果を帳票に記入し、上司と面談を行い、成果を確認します。
私は、これまで、期首に目標を高く記入しすぎて結果はボロボロ、したがって、
帳票にはテキトーに記入し、あまり深く考えず、
「できなかったもんはできなかったでしょうがないじゃないですか。」
と開き直っていたため、いつも点数は悪く落ちこぼれの主任技師だったのです。
しかし、面談をする側になると、とたんに
困ってしまいました。そんなやり方、考え方を部下におしつけるわけにはいきません。
第一、私がたてる一年の計画、そしてマネジメントが悪ければ、部下の成果に直接影響します。
「そもそも、目的目標からして間違ってますわ。私の給料を返してください。」
「今は力づくでやるばっかりと違う時代なんですよ。根本的に仕事の進め方が間違ってますやん。」
「あなたの見込みが悪すぎて、こんなひどい結果になったんですよ。
頭おかしいんちゃいますか?」
「しょうもない案件を優先して、
緊急だ緊急だ、と騒ぐから、この項目が達成できなかったんですよ。
本来、やるべきことはこっちでしょう?どうしてくれるんですか?」
「Oさんの見ているチームはいいですよねぇ。誰でも達成できそうな目標をちゃんと
提示して、しかも成果があがるように運営していますよねぇ。」
「私をどういうふうに育成するつもりなのか、便利屋として使うだけのつもりなのか、
ちょっとは私のことを考えてくれているのか、
はっきり人材育成の考え方を説明してください。」
「あのバレンタインのチョコは期間限定品だったんですけど、
美味しかったですか?」
などという厳しい追及にタジタジとなって、面談どころかものも言えずに
悲しくなって、来期からはちゃんとするから、と泣きながら
メンバーに謝る、なんてことはちっともなく、
どちらかというと、私が一方的に説教することになりがちでメンバーのほうはというと、
神妙にうなずくだけで、
本当にこれでいいんだろうか?と一人悩む今日このごろです。
ニッポン放送の株を買い進め、既存メディア業界へ進出する動きをかけたことで、
かなり議論が沸騰しました。私も記事を読むたびに、TOB、時間外取引、
新株予約権、白馬の騎士など、新しい単語と考え方を学ぶのに四苦八苦している状態で、
なかなか、正確に理解することができません。
さらにフジ本体の買収まで考えに入れているようで、LBOという手法だそうで、
一瞬、四硼酸リチウムのことかと思いましたが、買収先の資産を担保にして
資金を調達する、という手法だそうで、これから買う家を担保にお金を借りる住宅ローンみたい
なものだ、と理解すればいいのでしょうか、なんだか、でも大丈夫なんでしょうかね。
そうかと思えば、
ニッポン放送の現経営陣によれば、新株予約権の発行の理由として、ライブドアが経営を握ると、
会社の価値が下がるとしています。彼らは会社の価値がなんで決まると考えているのでしょうか。
「社員一同の意見」は、ライブドアが経営権を握ることには反対、という
ことだそうで、実際に社員の意見としても、「堀江のような
金儲けばかり考えているような人間の下では働きたくない」というのが紹介されています。
確かに、ニッポン放送の社員は本当に複雑な気持ちでしょう。
しかし、金儲けばかり考えているという堀江氏のイメージは、メディアが作り出していることは
忘れてはいけません。実際にそうかもしれませんけどね。でもね、
本当に金儲けばかり考えているのは、TV局や新聞社かもしれませんよ。
いろいろな意見が出ているようで、
エモやんや、中島みゆきなど、タレントが降板を表明したりしていますが、
ライブドアが株主になるからといって、わざわざ、会社を苦境に陥れるようなことを
するのもなんだかな、とも思ってしまいます。
フジならいいのか?
というのも実は大問題じゃないですか。くだらない番組ばかり作って、実はコマーシャルを
流すことが目的でしかなく、公共の電波を使って企業から金を集めて金儲けすることが使命になっていて、
スポンサーや政治や内外の圧力団体の意向に隷属している会社のくせに、
「報道機関は社会の公器であって、報道の使命や夢を感じることのできない
ライブドアごときが、フジやニッポン放送の経営に意見するなんてもってのほかだ」
なんて言うのは
ちょっとへんだと私は感じてしまいます。
まぁ、フジのほうがとりあえず大きいし、世間的にはギョーカイブランドだし、
そのままなら現状維持で働けるし、上司としてはまだマシ、というのはわからんでもありませんが。
なんと、今度はソフトバンクインベストメントですか、堀江氏の大先輩(注1)、孫氏のグループ会社
がフジの大株主になったそうで、ライブドアなら辞めるつもりだったけど、ソフトバンクなら
歓迎だ、という社員の意見も紹介されています。(朝日新聞2005/3/25)
ソフトバンクならいいのか?
なんだか、本当にわかりませんね、世の中は。本当の損得勘定がどう行われているのか、結局のところ
我々にはわからないんでしょうね。
表でいろいろ出てくる新聞やテレビの報道は、その本当の損得勘定をうまく進めるために、意図して歪められ、
操作されて、われわれに伝えられるのでしょう。
思考停止状態の資本主義社会の中の代表組織の一つとして
最重要企業であるマスコミにとっては、社会の原理を体現せざるを得ず、
ということは、そうか、現在の経営陣のほうがマシなのかな?
まぁ、今回もなんだか、ライブドアがミソをつけて、ソフトバンクや楽天が「トンビが油揚げさらっていく」ごとく、
ピタっと椅子に納まってしまう、そんな成り行きかもしれません。世の中、理性の世界だけでなく、
勘定、ちがった、感情でも動いていく部分があり、
「憎まれっ子世にはばかる」ということわざがあるけれど、やっぱり、嫌われるよりかわいがられるほうが
なんぼか、ましなこともありますね。
転勤の季節なのですが、短いところでは、2年に一回、転勤させられる部署
もあるようで、大変ですね。
考えてみれば、私はまだ転勤の経験がありません。そのうちあるかもしれませんが。
ってその前にリストラされたりなんかして。
はるかな昔、私が配属されて半年しかたっていない春、参画していたテーマが中止になりました。
しかし、その分野の開発を続けたかったチームの先輩3人は私一人残してそろって
別の部署へ転勤していきました。リーダーのHさんは、
先を読んで数ヶ月前からコネを使って異動できるように手配していたのです。
うまくいかない場合に備えて他社へ移ることも並行して検討していた、
とその時にこっそり教えてくれました。
このように自分から動いて強烈な意志にもとづいて異動する人もいれば、
研究所長の深い深い思慮にもとづいた笑顔の一言でいつのまにか異動が決まっている人もいます。
晴天のへきれき、なんでこの俺が、あいつの下でだけは働きたくなかった、なんてこともあるでしょうし、
あの人の下で働きたい、と憧れてせっかく異動してみたら、お目当ての上司が別の部署へ
異動してしまったり、なかなか思うようにいきません。
人は世につれ、世は人につれ。人生真っ只中、これから、どんな人たちとめぐり会うのでしょうか。
いつの間にかプロ野球が開幕しました。岩隈投手が好投して楽天がまず一勝しました。
岩隈投手は、一旦プロテクトされたもののバッファローズと統合した新生オリックス入りを拒否し、
楽天へ金銭トレードで移籍したのですが、ほっと一息というところでしょう。
なにしろ、そんな経緯だけでなく、楽天の公式戦一試合目の先発で重圧だったことでしょう。23歳か、
たいしたものですね。田尾監督も、その昔、私の憧れの選手の一人だったのですが、51歳です。
生まれたての決して強いとはいえないだろうチームを率いてこれから苦労の連続でしょう。
新たなシーズン・2005年度も始まります。負けてられないな。ようし、精一杯がんばるぞ。おっと、その前に
ちょいと一杯飲んでから
気合を入れ直すとするか。
さて、ロッテとの開幕戦、27日の2試合目は26失点ということで、
いろんな意味で劇的なスタートになりました。ともに頑張りましょう。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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hardy@max.hi-ho.ne.jp |
注1)もともと
IT系の企業を経営するマネーゲームの先輩後輩、というつもりだったのですが、実際に
二人とも同じ学校、福岡県久留米市の久留米大付属中学・高校の出身だったらしく、びっくり。