元旦にあり、と言いますが、私の感触では、年がら年中、計画だ、戦略だ、
コミットメントだ、と言っているような気がします。気持ちの上でも、
正月、節分、期末に新年度、連休が明ければボーナスで夏休み、すぐに期末で、
文化祭の後、すぐにクリスマスで大晦日、と考えてみれば、しょっちゅう、反省して
気持ちを切り替えて、決心し、誓い、新たな自分になっているはずなのに、
それでも、やっぱり女性にもてないのはどういうわけか。
「なんで、まだ、スコープも責任も曖昧で決まってないのか。調べるところを
調べてはっきり計画をたててくださいよ。まず、王道の計画をたてて、
関係者を集めて企画会議をして、その上でリソースの面で問題があるのなら、
スケジュールを遅らすか、スコープを縮小するか、しかないんだから。それならそうで、
ちゃんと合議をとった上でそうすればいいんですよ。」
「・・・わかりました。なんとか、今日、明日のうちに作ります。」
「あのぉ・・・。」
「なんだい、パパーノ君。」
「この会話って、この一年、打ち合わせをするたびにしているような気がするんですけど。
これまで出来ていなくて今回、計画を書けるというのは、何が変わったからなんでしょうかねぇ。」
「・・・き、気合が違うんです...。」
「すでに弱気じゃないですか。」
と、言いつつ、それから2週間たつけれど、まったく変わっていないんだよなぁ、おとといの金曜日も、
同じことで怒られちゃいました。
しかも、毎回、立て直した計画は中身が一緒なんだよなぁ。
おっと、こんなことを書いたからって落ち込まないでくれよ、S君。
君を冷やかしながら落ち込んでいるのは私なんだ。
立ててゴールを設定し、開発を進めるわけですが、技術課題へのヨミが
甘いとどうしても遅れがちになります。
「パパーノ君、なんで、日程がいつも遅れるんだ。んん?」
「世間が厳しいからです。」
「バカモン」
いや、ほんと、そうなのです。携帯関連の部品の開発は、ほんとに厳しい。完成がちょっと
でも遅れると、出来たと思っても、
他社がすでに先に行っている、仕様が厳しくなっている、
などでさらに開発投資を強いられます。ゴールに近付いた瞬間に、実は、本当のゴールは
はるかな先、霞の向こうにあることが判明するのです。
すると他の開発アイテムが遅れることになり、
悪いサイクルが回り始めます。しかも、あっという間に価格が下がるんだよなぁ。
年率10%ダウンはあたりまえですから、とにかく、他社より少しでも先行しなければ利益を確保できません。
利益を確保できなければ、先を見越した要素技術開発に投資できず、目の前の課題で汲々とするはめに
なり、いつも緊急緊急といいながらも十分なリソースはあてることができないため、
メンバーを疲弊させながら、成果がでない状況が続きます。
一人倒れ、二人倒れ、また一人が病院送りになりました、とチャカしたように書いても、実際に冗談に
ならないところが怖いところです。
7月8日の時点で、7月に入ってからオフィスの最終確認を7回もしている(注1)私ですが、
まったく、仕事の効率が悪いこと甚だしく、緊急中毒で、何から手をつけていいのか
さえ、わからない状況になってしまっています。
こっちが倒れたいくらいだよ、と思いながらも、実際、喘息持ちで体が弱い私は、
もう明日にも死んでしまうかもしれないのです。
「そんなことありませんよー。なんでですかぁ?」
「明日、直下型大地震が起こるかもしれないし、酔っ払い運転の車にはねられるかも
しれないし、爆弾テロに会うかもしれないし、宇宙人が攻めてくるかもしれないし、
他にも、たくさんの可能性があります。」
つまんなくてワンパターンな冗談はさておき、先月、ドイツへ行くまえに、京大病院へ行ってきました。
前回行ったときより、大分ましにはなったものの、まだ、完全ではありません。前にも
書いたかもしれませんが、喘息の治療の最近のはやりは、定期的なステロイドの吸入と
気管支拡張剤の吸入の併用で行うようです。昔は、体を鍛えて抵抗力をつければ自然と
治る、という根性論もはやっていました。だいたい、「人間は病気を治す力を自然から
持っているのだから、薬など使わんほうがよろしい。」という人にかぎって、あやしげな健康食品や
民間療法にだまされる。アレルギーは自然に病気を治す仕組みの免疫系の不備によっておこる
のですから、その論理は適用できません。いたずらに「西洋医学はいかん、東洋の知だ、漢方薬だ」
という人も、効きもしない薬を高く買ったりなんかして、結局大手薬品メーカーの作る薬も
同じ成分で原料も同じだったりして、同じ買うなら保健がきくほうが良いですから、
あまり極端な考え方は持たないほうがよいでしょう。まぁ、効かない、というくらいなら
まだ、実害がないのでいいのですが、ダイエット薬で死んでしまってはまったく浮かばれません
(注2)。
人類というものは、ビールさえ毎日適量飲んでいれば、どんなにプレッシャーを感じても特に問題ない
と思うのですが、心と体に変調を感じたらやっぱり病院へ行きましょう。自分の問題だから、
自分でなんとかしなければ、という考え方は禁物です。
さて、京大病院の予約システムは完全に機能しており、
まったく時間の無駄がありませんでした。午後2時の予約
で1時45分に着いたのですが、予約受付機に診察カードを挿入すると、呼び出しを受けるPHSが自動的に
受け取れます。2時ちょうどに肺機能の検査がスタートし、診察もスムースに進み、会計終了まで
55分ほどで終わりました。最後の会計もPHSで呼び出し、液晶画面に支払い金額までちゃんと出てくるの
がなかなかススんでいます。
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バブリーな感じの広いエントランス | 4階まで吹き抜けの待合室の周りを囲むように各診療科や検査室などがある。 |
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これが呼び出し用PHS 病院内どこをうろうろしていても大丈夫。 呼び出し音とともに液晶画面に「待合室でお待ちください」とか「診察室へお入りください」 などのメッセージが現れる。 |
これが自動受付機。診察券を入れるとPHSを受け取れる。 |
最近、ニューヨークヤンキースの松井選手が見事な活躍していますが、6月12日のカージナルス戦で
守備中に捻挫してから、打ちまくっているのです。4月の開幕カードのレッドソックス戦2試合で、
9打数6安打2ホームラン5打点の大活躍をして、3試合目が3打数0安打だったのですが、
そこから不振を極め、4月から6月12日まで、237打数63安打で.265ホームランは4本のみ。
開幕4試合目で1本ホームランが出ているので、開幕4試合を除くとホームランは1本しか打てていない
状態だったのです。ある解説記事では、あまりに打つので、警戒されてまともに
勝負してもらえていない、と書かれていましたが、長いトンネルだったことでしょう。
ただし、それでも打点は41打点なので一試合平均0.66打点ですから165試合で109打点ペース
、2003年、2004年がそれぞれ106打点、108打点なので、それほど悪くありません。
調子が悪くてもチャンスには強くチームへの貢献度は大、このあたりが松井の真骨頂です。
さて、ケガをして以降の成績ですが。
6月末まで55打数25安打でなんと、.454、18打点は一試合平均1.2点、6本のホームラン、ということは
2.5試合に1本のペース。7月にはいってもまだ勢いは衰えず、9日までの7月の成績は、
打率は.406 打点が28(一試合平均1.22点)ホームラン4本(2試合に1本のペース)で
すばらしいものです。今年の通算打率も.316まで上がりました。
ケガをすると、余計なところに力が入らなくなるので、かえってリキまずに自然なフォーム
で打撃ができるため、かえって好調になるものだ、とどこかで読んだことがあるのですが、
ケガに強い、どころかケガまで復調のきっかけにしてしまうあたり、松井が「超一流」であることの
証明でしょう。
さて、あまりに余裕がない状態が続いているために、今年からこのページの更新も3週間ごと になっており、今回も3週間ぶりの更新となりました。白髪もさらにふえ、鼻毛にまで 白髪がみつかり、余命いくばくもない私ですが、 目の前の開発も絶対絶命の危機的状況であるうえに、しばらくすると、やれ長期戦略だロードマップだ、 研修だ、と重なり、それがすむとまたまた予算策定の時期に突入するということで、考えただけでも 病院送りになりそうです。でもPCさえ持っていけば、
病院でも仕事ができる
そんな時代になってしまうことでしょう。点滴をうち、栄養チューブでつながれながら、
視神経に直接出力するディスプレイを使っているため、目は宙をさまよい、指先を動かせば
入力できるPCを使って仕事している。
ひらめいた。病院に無線LANを普及させるビジネスはどうだろう。
これから、ビジネスマンの病気はますます増えるだろうし、ニーズはあるはず。−て、治療に
悪い、という理由で受け入れてもらえないか。いいアイディアかと一瞬思ったのだけれど。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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hardy@max.hi-ho.ne.jp |
注1)土日
も出勤するはめになったからです。自分の仕事の進め方が悪い、仕事への考え方も悪いのでは ないかと思うのですが、いったい、何をしているんだろう、とたまに凄く悩みます。
注2)新しい
薬を処方されてしまいました。こんなUFOロボ・グレンダーザーのような、
吸入薬です。何回分残っているか、表示されるようになっているのですが、
ここまで大げさにしなくてもいいのに。しかも高かったんですよ。
薬のことをあれこれ知りたい人は、このページを参考に
おくすり110番
追記)今回、
京大病院のシステムが非常にうまく機能していることを書きましたが、
まだまだ、少数派かもしれません。京都市内のある病院では10時に予約して
9時半から待っても12時すぎまで待たされることが普通で、待合室には
たくさんの患者がイライラした顔で、待っているし、看護婦さんは患者から
「自分の順番はまだか」としょっちゅう聞かれるせいか、ピリピリしているし
、システムがあっても運用の問題で破綻していることもかなりあるのでは。
余命いくばくもない身なのに病院で待たされる時間はかなり無駄です。
ちなみに10年ほど前は、喘息患者は京大の胸部疾患研究所で見てもらったのですが、予約制でなく
先着順だったので、よっぽど早く行かないと昼まで待たされ、病院へ行くのも
一日仕事でした。