パパーノなんなんでしょう

No.69
2005/ 9/25

But I would not feel so all alone
Everybody must get stoned
(Bob Dylan, "Rainy Day Women #12&35")

今回のなんなんでしょうは、
新TOEICテストについて
です。


ハーツ・アンド・ボーンズ

(1)英語ができないと

昇進ができない、というのは一部の人にはとてもツライと思うのですが、これも時代の流れでしかたありません。 厳しくなる会社があったとしても、基準がゆるくなる会社はおそらく皆無でしょう。
試験としては、TOEICがポピュラーですが、昇進や人事評価、異動などの際にTOEICの点数が参考にされたり、 厳しいところではある点数以上とれることが昇進の条件になったりします。 (参考:No.3 おいしいかもしれない話
これは人にきいた話なのですが、ある会社では、社員の英語力を強化するために会議を 英語でするように決めたそうです。日本語を使うと罰金を払う必要があり、会議室には 罰金箱があるのだそうです。
なかなか議論が弾まないらしいのですが、白熱してくると、我さきに、罰金箱にお金を 叩き込み、日本語でガンガンしゃべるのだそうで、罰金が沢山たまるんだって。

(2)私は

就職のときに、入社前日に始めてTOEICを受験しました。海外留学を希望していた友人がTOEFLを受験していたので、 名前だけは知っていたのですが、中身については全く知らず、ぶっつけ本番で受けました。
前日はアルバイトの打ち上げでかなり遅くまで飲んでいたのも覚えています。
英語は苦手なので、それなりの点数しか出ないだろう、と半ばアキラメ気味で、 会社生活のなんたるかを全く知らなかった私は、ま、とにもかくにも入社したわけだし、 出世なんてしなくてもいいし、英語なんてできなくてもどーでもいいや、と考えていました。 試験を受けてあまりの難しさに真っ青。ひょっとして990点満点中100点もとれてないかもしれない、と いうのが正直な実感でした。
集合教育の期間中に、試験の結果が帰ってきて見ると470点もあるので、驚きました。隣の席のひょろっとした 京大出身の色白メガネ君に
「おどろいた、俺、こんなに点数とれたよ、470点だよ。」と素直に喜びを表現したところ、
「え?そのくらいアタリマエじゃん。」
「そうか?だって、めっちゃ難しかったぜ。100点もないかと思ったくらいだから。君は何点とれた?」
「880点」
「ええ−、ほんとかい、そりゃすごい。」
「京大だったらそれくらいとれてアタリマエじゃん。」
「・・・・」
うーむ、レベルの低い会話を軽蔑したような笑いを浮かべながら 拒否しがちな彼は今、どこで仕事しているかな。半導体関連の事業部に行った はずだけど。

(3)そんなショックを

ものともせずに、しばらくは意識の改革も、新たな決心も、心を入れ替えることもなく、呑兵衛だらり、じゃなかった のんべんだらりとしていたのですが、 入社2年目くらいから必要に駆られて英語の論文を読み始めました。最初に読んだ論文はいまだに覚えていますが 辞書首っ引きで細かく単語の訳を書き込み、ものすごく時間がかかりました。
これまで、何度かあった昇格の節目のたびにTOEICがあったのですが、論文を読むスピードが あがるとともに、驚くことに、一回一回、点数が どんどん上がっていきました。2年前から、ドイツのとあるメーカと よくやりとりするようになったので、さらに点数がぽんと上がり、去年はついに770点を超え、 800点が見えるようになってきました。
最近はとくに、仕事上で英語ができないと困るので、勉強をしようという意欲は高いです。 そして、この激動の開発業務のなかで、毎月、反省し、心をいれかえ、自分を変革しようと決心しています。
しかも、中年になると後がありませんから、結構セッパつまっています。この2年くらいで 相当頑張らないと、下手するとリストラの対象になったりするかもしれませんからね。
それに、カッコいいじゃないですか。外国のエンジニアやエグゼクティヴと 英語でやりあうのは。

(4)勉強ばかりしているから

眼が悪くなるのだ、と小学校のころ、親戚のおばさんに言われたことがあります。
それにひきかえ、私のいとこは、体が頑丈でスポーツマンで、毎日牛乳を5本も飲んでいる から丈夫なのだ、と自慢されてしまったのですが、喘息持ちで体がひ弱でスポーツがからきしダメな私は、 妙に反発したことを覚えています。
最近は、What's Newでしつこいくらいに書いているように、土日は壁打ちテニスをしているのですが、 やっぱり体を動かすことも大事だな、と再認識しています。毎回、スタミナがついてきているのか、 最初は40分くらいでへばっていたのですが、最近は、1時間くらいみっちりやっても、まだ余裕があって、 むしろ、セーブするのに少し苦労するようになりました。
ボールを夢中で追っているときは、上手く打ち返すことだけに集中し、余計なことは一切考えません。そんな 時間は悪くありません。

京都北山通りのすぐ裏手、狐坂の手前にあります。
緑がきれいですね。
アスファルト舗装の駐車場です。
朝早くから混んでいます。これでも7時前。
HEADの新しいラケット。 下がこれまで使っていた20年以上前の
WilsonのT5000。金属フレームの名品。昔のラケットは皆フェースが小さかった。

(5)前にも書きましたが

去年、はりきりすぎて体調を崩した教訓をいかし、今年は少しクールにすることに決心しています。
目的は何か−体を動かし心身のバランスをとることです。だから、いまさら上手くなるはずもないファーストサーブの 練習に時間をかけて消耗するようなことはしない。
もっとも、その目的に照らし合わせて考えてみると ほんとうにテニスがいいのか、疑問は膨らみますが。利き腕の右手ばかりに負担がかかり、 テニス肘や腱鞘炎などの危険が伴うテニスで本当にいいのか。
ま、そこは気にしない、気にしない。楽しんでやりやすいもので妥協することも大事。
そういえば、最近よく、通勤電車で本を読んでいる間に、 いつの間にか眠り込んでしまい、頭には苦手なバックハンドのストロークや ファーストサービスのきれいに打てたときのイメージがわき、 そのインパクトの瞬間、右手がシュっと動き、眼が覚めるときが あります。あたりまえのことですが、脳と体は連携しているのです。
知らず知らずのうちに、会社の廊下で、 フォアハンドとバックハンドのストロークと強烈なスマッシュを交互に繰り返しながら、 踊るように歩いている私に気がつくかもしれません。


期末になりましたが、みなさん、成果はどうですか?
「期末だからとか期首だから、とか関係ありませんよ。とにかく今のこの課題をつぶさないと いけないので、とても報告会までまとめきれません。只今必死に設計中、ということでお茶を濁してください。」
「ま、仕方がないよな。開発にかかる工数は開発の困難度とリソースで決まるわけで、 お客さんの日程もあるし、 期ごと期ごとに必ずキリがつく、ってもんでもないからな。で、 いつ完成するんだっけ?」
「年末、12月27日です。」

それはまた、妙にキリがいいな

「・・・・」
ところで、今回は「TOEIC必勝法」を書こうと意気込んでいたのですが、やっぱり私ごときにそれはムリ。
お互い、頑張りましょう。


4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ
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