3ヶ月もたってしまいましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
先日、やんごとなき所長から「パパーノ君、どうだね、進化しているかい?」
と聞かれました。
「ええ、進化はしています。」と明るく元気な声で言ったところ、近くに座っていた
マネージャーのKさんが、振り向いてニコニコ笑ってこちらを見ます。この後のやりとりが予想できているからでしょう。
「進化してるたって、他社に比べてどうか、が問題なんだぜ。」
「大丈夫です、所長。他社に比べても相当早く進んでいます。去年2周半遅れだったのが、周回遅れくらいまで
なってきたかと思っています。」
「ほんまに1周くらいか?」
「去年、一度、追い越したか、と錯覚して、この間解析した他社品を見たところ、
背中が見えてきたという感じだったので、ちょうど、一周遅れでしょう。」
これから、といったところなのですが、今年もまだまだマネジメントとリーダーシップで悩みが深い。
プロジェクトの進み具合、開発を成功させるうえでの技術課題の大きさはさておき、個人的にも、
相変わらず、悩みながら取り組んでいます。
「進捗はどう?試作品、完成したよね。結果はどうだった?」
「まだ、全部測定終わっていないから、なんとも言えません。」
そんなに嫌そうに横向いて答えないで欲しい。
よく、自分に都合の悪いことを言う部下を遠ざけ、耳ざわりのいいことだけ言ってくる部下を重用するのは
器の小さい上司だ、と言います。ズバズバ言ってくる人ほど有難いものだ
と言いますが、いいことも悪いこともどちらも言ってこない部下はどうしたもんでしょう。
何か言うと、いきなり否定から入られるのもかなりツライ。
私もいろいろ勉強し、研修も受け、自分が変われば変わってくるはず、と努力しているのですが、
まったく状況は変わらず、困ったものです。
「上司がコミュニケーションをとろうなんて努力しているようじゃ、
どんなしたって上手くいくわけねぇだろう。」
と父から喝破されてしまいました。が、まぁ、リソースが少ない中、重要な人材なので、
私のフラストレーションはさておき、頑張ってもらいます。依然として、私のコミュニケーション・スキル
を向上させるいいチャンスだと思っているので、あきらめず、努力は続けましょう。
読み終われそうな、"Slack"(Tom DeMarco, Broadway Books, 2001)ですが、
こんな一節がありました(注1)。
「マネジメントは難しい。しなければいけないことが沢山あるからではない。そのスキルを身につけるのが、本質的に難しいからだ。」
この本の内容は、Knowledge Workerにとって「ゆとり」が大事であるということ、それは、明日への投資であり、
その中から新たなアイディアが生まれ組織の次の方針を決めていく、また、高度に最適化し無駄のない組織や方針は
、変化に対応することができない、というようなことが書かれています。
泣く子も黙るTom DeMarcoの本なので丁寧に読んでいるのですが、そうだよな、と納得して読みながら、でも、
「ゆとり」がますますなくなってきているこの現状をどう変えるのかが難しく(そこのマネジメントが難しい、と
この本にも書いてある)、その方法論なり考え方なりを期待していたのですが、そこまでには至っていません
でした。
私はチームのメンバーに、自分の持てる力や時間の10%〜20%は新しいことへのチャレンジにあてろ、
と言い続け、チームとしても、10%〜20%のリソースを割いて、メインのテーマとは離れた将来のテーマ
になるかもしれないテーマをやるようにしているのですが、そして、それは、おそらく、ほかの開発チームでも
同じようなことをしているはずなのですが、マネジメントとしては方法論にしてもなんにしても手探りで、なかなか
悩んでいるところでもあります。
夏休みももう終わりました。
私の会社では8月11日から20日までの十連休だったのですが、私は、11日と12日の午前中まで、ドイツ出張の帰りの
移動日だったので飛行機の上、残りは、どこへも行かず、のんびり過ごしました。
今年も、ひっそりとした赤山禅院へお参りに行ってきました。
やっぱりスポーツ
リフレッシュあれこれ
今年は、また、一匹のハンミョウが私の前を道案内するように飛んでいるのを見ました。
アリに食われている死んでしまったカブトムシ、のそのそ歩くメスのクワガタ、線香をあげたときに突然吹いた
一陣の風。
ほかには、何をしていたのかというと、ひたすらビールを飲んでいたのと、毎日テニスの壁打ちへ行きました。
テニスの壁打ちはこれで一年続けたことになります。毎週、土日、ほとんど欠かさず、たいていは50分から60分、
さすがに、去年の今ごろと比べると相当うまくなりました。そりゃ、最初が下手くそだったからね。バックハンドの
コツもつかんだし、ストロークは力強くなったし、コントロールもだいぶマシになりました。最近では、
グランドストローク25分、ボレーとスマッシュの練習をあわせて15分、残りでファーストサービスとダッシュ、そして
力を入れたストローク、という具合です。でも、周りを見るとまだまだ、もっと上手い人ばかりなので、
まだまだ精進しなければ。
いやいや、もともとの目的が健康増進、そんなことは考えず、あまり無茶をしないように続けなければなりません。
そんなわけで、かなり陽に焼けて、かなりのイメチェン。会う人にはほとんど言われます。
ビールの飲みすぎで焼けているのではないか、という噂もあるのですが。
7月に、眼鏡を変えました。
裸眼では0.2か0.3くらいなので、日常、眼鏡が必要です。20年くらい前、最初に作った眼鏡はよく見えるけれど、
眼が非常に疲れるものでした。右眼の乱視がきつく、あまりキチンと矯正すると、視界が歪むので、
立ってられないくらいになります。なので、必要なときだけかけるようにしていたのですが、
知っている人に会ってもすぐにわからず、挨拶ができなかったりして失礼してしまうことも多く、
不便でした。
で、今はすっかり有名になってしまったOBJ(オブジェ)(注2)で、
次に作った眼鏡が非常に具合がよかったのです。これは、
両目で0.8くらいに合わせてあり、よく見えるうえにほとんど疲れることがなく、「魔法の眼鏡」と呼び、
最近までずっと使っていました。
難点といえば、構造上の問題か、少々汚れやすいのと、滑り落ちやすく、すぐに鼻眼鏡になるので、
しょっちゅう指で押し上げなければならないところです。特に汗をかく夏場は少しうっとおしいものでした。
そこでついに、先々週、OBJで新しく眼鏡をしつらえました。ウルトラセブンの変身眼鏡のような、横に細長いタイプ
で柄が太めでかなりカッコいい。レンズのレシピはちゃんと保存してあったので、その通りに作ってもらったので、これもやっぱりよく見える。
どこかの眼鏡メーカ(注3)が宣伝していたとおり「眼鏡は顔の一部です」、かなりイメチェン。
さて、今朝もテニスの壁打ちへ行ってきたのですが、たっぷり汗をかき、最後の一本、というところで、
ちょっとひねってしまい背中を痛めてしまいました。
今、湿布を貼っているのですが、姿勢によってはかなり痛くて息が止まるほどです。
また、向上心がたたってしまった
もう少しビールでも飲みながら気楽に行こうよ、というメッセージだろうか、と思いながら、
エアコンの効いた部屋で、
銀河高原ビールの小麦のビールを飲んでいるのでありました。
夏はキリっとしたヴァイス・ビア、美味いですよ。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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hardy@max.hi-ho.ne.jp |
注1)ほかにも
いくらか引用しておきたい文章があります。
発明できない会社は、たいていの場合、従業員が忙しすぎるからである。
働きすぎのマネージャーは、すべきでないことをしているのだ。
犬が恐怖の臭いを嗅ぎとるように、社員もヴィジョンの欠落を嗅ぎとることができる。
人間は学習する機械であり、いつでも学習している。
進化はこの学習機構を我々に組み込んだが、スイッチを組み込まなかった。
業界でも
かなり有名らしいのです。いつもお客さんが入っています。
ちょっと高いのですが、お洒落でモノはいいし、オススメです。
メガネ屋につきものの、「値引き」はありません。
ちなみに、この店のちょっと南に天一の総本店があり、10分程度歩くと、ラーメン激戦区で
有名店が並ぶ一乗寺界隈です。
コマーシャルは
東京ローカルだったかもしれません。しかも、最近は、流していないかも。