前回、ダイエットのことを書きましたが、それほど徹底してダイエットについて調べて知っているわけではありません。 それでも、あれくらい知っているだけで、ダイエットについて2時間は語れるわけで、飲み会で私に付き合う人はとても迷惑なことでしょう。 もっとも、年間550Lものビールを飲んだり、出れば出ただけ食べないともったいないとばかりに鍋一杯の肉ジャガを食べたり、 ただ単にカロリーオーバーだったのが問題なだけで、 普通の食事に戻せば標準体重に戻るだけなんじゃないの、という突っ込みも誰もしてくれないものだから、 自分で突っ込むしかなく、かといって、話題のためだけに過酷なダイエット体験をするつもりもなく、 とりあえず、自分が満足するレベルですまそうと思っているところが「志が低い」と言われる(注1)所以 でありましょう。
好きなだけ飲んだり食べたりするためにダイエットをするのか、ダイエットするために好きなだけ飲んだり食べたりするのか、
非常に微妙な線ではあります。つい先々週にドイツへ出張して来たのですが、食べるだけ食べて飲むだけ飲んで、とりあえず、
出張後に63kg以下に抑えることができていたので、ダイエットしたかいがあったというものです。前回、今年の目標を63kg以下と
おきましたが、軽く達成してしまったので、61kg以下と目標をもうひとつ高くすることにします。
ほんと、やったらやっただけ成果が出るのは嬉しいもので、とにかく仕事もかくありたいものだ、とつくづく思います。
ところで、昨日のことですが、いつも「でへへへ」と怪しく笑いながら爆弾発言をしまくるK君の顔を見ると、
なぜかかなり痩せているではありませんか。
ついこの間までプクプクに太っていたのに。
「どうしたの?」
「ダイエット。15kg減量しました。コツは我慢するだけ。」
「う・・・負けた....。でも、なんでまた?」
「健康のため。」
急激に15kgも痩せたりするのは、どう考えても不健康だと思うのですが。
と思わず自分のこと棚に上げて笑ってしまいました。
そうかと思うと、数年前に一緒に仕事をしていた盟友のN君に、ダイエットの話をして自慢しようと試みると、
「自分も最近は飲んでませんよ。土日以外は飲んでないから、かなりやせました。」
と言い出すではありませんか。
「君の場合、飲んでない、というのは、ビールと日本酒以外は飲んでいない、の省略だろう?」
「いやいや、違いますよ、パパーノさんとは違いますから、そんなことは言いませんよ。
普段はアルコール類は一切飲んでません。この間一升瓶もらったのが、まだ残っていますから。」
「それは全部で18本もらったけど、飲んでいないのが1本残っている、とかそういうことだよな?」
「だから、そんなこと言いませんって。」
・・・・信じられん。ダイエットは流行っているのか。
我慢することに喜びを感じるようになると、ハンバーガーやラーメンなどはほとんど食べなくなります。
そんなわけで、2月10日のWhat's Newには「さらば、ジャンクフード」、と書いたのですが、
「ラーメンがジャンクフードなら、パパーノさんが好きなスパゲッティは
なんなんですか?」とか「ハンバーガーを食べて何が悪い、そればかり食べているわけじゃない、家でお前はハンバーグを食べないのか、
家で捏ねて焼くハンバーグはジャンクでなくてマクドナルドのハンバーガーがジャンクというのは納得できない。」
など、百通ほどの抗議のメールが殺到した、わけはないのですが、何をもってジャンクフードと呼ぶのかは、確かに難しいところです。
そうですね(注2)、ジャンクフードかどうかというのは実は問題ではなく、
そんなことよりカロリーと栄養のバランスを考えて食べることが大事なのでしょう。
それにしても、ダイエットを通じて他にも考えさせられたことも多いのですが、うまく考えをまとめることができずに、
書いては消し書いては消ししていたのですが、考えれば考えるほど、
だんだん食べることに対して気難しくなっている自分に気がつきます。
大量消費や商業主義に一定の距離を置きながら、しかも浅いウンチクを披露して
つまらないプライドを持つこともなく、「今度は誰と誰を誘おうか」といったことに気を使うこともなく、
いっさいの煩悩を捨てて単純に食事を楽しむにはどうしたらいいのだろう、とずっと考えていました。
結局、はっと思いついたのが、家族そろって食事をする機会を増やすことを考えたほうがよさそうだ、ということです。
来年度は、もっと早く帰れるように努力しよう。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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注1)私の父から
「お前は問題に真正面から立ち向かわずに逃げるばっかりなところがケシカラン」とよく怒られたものです。
注2)そうですね、
自分では意識していないのですが、頻繁に私は「そうですね」と言っているらしく、
今、日本にきているドイツのエンジニアは、私が電話で話しをしているのを横で聞いているうちに、
すぐにこの日本語を覚えた、と言っていました。