パパーノなんなんでしょう

No.87
2008/3/2


No good times, no bad times
There's no times at all
(Paul Simon, "Overs")

今回のなんなんでしょうは、
Businessballs
です。


変化は成長のチャンス

(1)時の流れが

年々速くなったように感じるのですが、いったいどういうわけなんでしょう。いつのまにやら、私も 41歳になりましたが、一日一日が飛ぶように過ぎていきます。まさに、30前半のときの何倍も速く時間が過ぎている ように感じます。2月1日にプロジェクトの来年度の計画についてヒアリングがありました。センター長や研究所長らへの 報告会です。
40枚ものパワーポイントの資料をそろえ、1時間半、今年度の進捗と課題、2010年に向けたロードマップ、そして、 来年度の計画について説明し、なんとか承認を得、ほっとしているところです。
「まぁ、パパーノ君、新規一転、新しいテーマで頑張ってや。しかし、お前もへこたれんヤツやな。」
「は、恐れ入ります。」
「タフというのか、何も感じないだけなのか、わからんが。なぁ、トミーちゃん(仮名)。」
トミーPM、関係者なので傍聴していて急に話題をふられてドギマギしてます。
「え?ええ?」
「おまえ、なんだか、最近、肥えてないか?プニュプニュしてきたな、なんというか。」
「え、そ、そんなこたぁありませんよ。」

(2)とにかく

トミーPMが最近太ったかどうかはちょっとわかりませんが、いたって健康そうであることは 見てとれます。最近、私の周囲では私も含め、体重を減らす人が多く、 変化を作り出そう、と自己改革の意識を持ってやっている人も多いようです。もっとも、変化に 耐え切れずに、心か身体かの病気になってしまったんじゃないか、と心配な感じの人もいます。
ダイエットに関しては、去年取り組んで結構面白かったので、これまでもいろいろ書きました。肝心なのは 自分を制御するということで、健康的でアクティブな生産性の高い状態をいかに保つかということです。 必要な栄養をちゃんととりながら楽しく食事をして、適度な運動と適度な睡眠、これで自分がベストだと思う体重を 維持することが大事だと思います。そのためには自分のベストの状態を知ることが大事です。 30代も前半から後半、40代となるに従って、意識的にしないとうまくいきません。
先月、60.5kg±0.5kgと今年の目標を設定しましたが、1月、2月と経過して、この2ヶ月通算で 平均60.3kg、標準偏差が0.4kgなので、うまくコントロールできています。どちらかというとちょっと低めですが。

(3)ところで

この1ヶ月ほどの間に3回ほど大事な会議があったので、同じ材料を使って似たような資料を 何度も作るはめになったのですが、ひとつ印象的だったのは、あるお客様への報告会の中で出た 「現場力」という話でした。
課題を解決するためには、根本原因を正しくつかみそれをつぶさなければならない。原因を特定するには、 仮説を立てて検証をしなければならない。それが実験であり、実験の目的は、想定している仮説が正しいかどうか 検証することにある。仮説が間違っていることがわかれば即座に捨てて新しい仮説を立てて 検証する、このサイクルをいかに速く回すかがスピードにつながる。
また、スピードを上げるためには仮説の妥当性を高める必要がある。 いろんな側面から考える必要があるので一人の考えではなく、いろんな人のアイディアを集めて徹底して 仮説を作ることが大事なのだ。個人ではなくてチームで考える。
また、固定観念を捨てることも大事である。同じもの同じデータを見ても、見方によって 仮説は大きく変わるだろう。仮説を立てるときはゼロベースで考える。
こうしてスピーディに改善を実施する、これがスタッフの現場力ではないか。
私は、これに加えて、地に足をつけたアイディアをいかに出すかということも大事だと思っています。 現物を良く見て、事実と数字の裏づけのあるアイディアを出さないと、後戻りが多くなり、スピードがあがりません。
地に足をつけて、フットワークを軽く。

(4)とにかく

時間の流れが速くなるということは、年々スピードを出していかないとついていけないわけです。 しかも、これまでよりもスタッフの意思決定のスピードが問われる世の中になってきたのでなおさらです。 そのためには軽くなろう、と思って、体重も減らし、身の回りのものも不要なものを整理し、 シンプルに考えるようにしようとします。
年初たてた目標の一つに「本を整理する」というのもあります。本棚からあふれ出た本がそこら中に山積し、 屋根裏にも山積み状態なので、一つの本棚にすっきりと納まる分量まで減らそうとしています。持っている本のうち 2/3程度は処分しなければなりません。もう読むことがないだろう 本を、売れないものは捨て、売れそうなものは古本に出すつもりでいて、すでに、愛着のあった本も含めてかなり処分しました。それでも、まだまだ減らさなければならず、より分け作業を続行しています。
この間、その中から昔に書きためたイラストがたくさん出てきました。稚拙ではありますが、丁寧に細かく書き込んである絵を見ながら、いったいこんなにエネルギーを投入していた源はいったいなんだったのだろう、ととても不思議な気分になりました。しかし、もう使うこともありません。思い切って捨てました。
さすがに、ちょっとストレスを感じたのか、その晩は変な夢を見て、うなされました。
我らが研究所の所長が言っていました。「変化は成長のチャンス」。
変化は痛みやストレスを伴うものですが、自分で大きな変化を作り出して成長できればいい、と思っています。


昨年11月にずっとお世話になっていた隣の研究所の所長が異動、それに伴って私も 4年間頑張って引っ張っていたプロジェクトから別のプロジェクトを見るようになって、 さらに来年度から私のプロジェクトも新しい体制になります。
そしてこの3月で我が研究所のやんごとなき所長が異動です。そして、さらに高貴なあのお方まで。

4年ひとむかし

といったところでしょうか。成長のための変化・・というか大激震。
ただね、激震ばっかり走っていると慣れてしまって 成長できなかったりして。


4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ
(c)Shimamura,T
トップページ  パパーノ Index  メール  hardy@max.hi-ho.ne.jp