パパーノなんなんでしょう

No.92
2009/2/17

I turned my amp up loud and I began to play.
It was late in the evening, and I blew that room away.
(Paul Simon, "Late in the Evening")

今回のなんなんでしょうは、
日本人の睡眠時間は世界平均以下! イケアが仕掛ける「ちょい寝カー」「店内お泊り会」の狙い
です。


早く寝るには

(1)1月30日は

福井へ出張で行ってきました。昨年末に開発のメドがなんとかついて、福井の事業場へ引き継いだのですが、案の定、トラブルが発生、どういう方向で対策していくか意見を求められたので、開発を担当してくれていた先輩社員のサーファーIさんとともに行ってきたのです。
朝、京都発7時37分発のサンダーバード1号に乗るためには、毎日通勤で利用している出町柳発7時4分の通勤快急に乗れば十分に間に合います。ただ、七条駅で降りて京都駅まで10分ちょっと歩かなければなりません。京阪中之島線開業に合わせて投入された新型車両の3000系、コンフォートサルーンの快適な座席に座って、ふと気がつくと。
と、ここまで書くと、賢明な読者はこの先の展開が容易に想像がつくのでは、と思いますが。
・・・・ふと気がつくと、東福寺を通過しているところではあーりませんか。
今回ばかりは夢じゃない。
しかし、こんなときこそ、かえって冷静に頭がさえる自分を褒めてやりたい。 脳を200%高速回転させて考案したバックアッププラン:「丹波橋で近鉄に乗り換えて京都駅に出る」によって京都駅0番ホームに駆け込んだのが、サンダーバード発車2分前、なんとかセーフ。やっぱり、出張で遅れるのはみっともないですからね。

(2)出張で寝過ごし

というと、前DI研究所所長Yさんのことを思い出します。
岡山大学への出張に同行してもらったときのことです。新大阪からの新幹線は別々の席だったので、岡山駅の改札口を出たところを待ち合わせ場所に決めてました。ところが、岡山駅を降りて待てど暮らせどYさんは現れず。乗るはずのバスの出発時刻が迫り、バスの停留所に行っても見当たりません。携帯電話で連絡を試みたのですが....。なにしろ、途切れがちの通信が、トンネルの多い山陽新幹線で高速移動時のハンドオーバーの難しさを感じさせます。
岡山を寝過ごして広島まで行ってしまったということで、打ち合わせに1時間以上遅れて、それでも無事に戻ってこられたのは幸いでした。みなさん、お疲れです。大変なんです。大目に見てやってください。
そういえば、ドイツ人は日本人が電車の中で平気でぐっすり寝ることができるのが不思議らしい。公共の場で寝ることはとてもできないらしく、電車の中どころか飛行機の中で眠ることもできないそうで、いつも、なかなかしんどそうです。この間来日していたドイツのエンジニアBさんは、京阪電車の中で立ったままつり革にぶら下がって寝ている人を見た、と笑いながら教えてくれました。日本人なら誰でもできるぞ、俺なんか得意だ、本気で熟睡するとヒザがガクっと崩れてちょっとみっともないんだ、と教えたら笑いながら頷いていました。

(3)「夜は2時半前に寝る」

というのが今年の目標の一つだったのですが、非常に困難なミッションです。1月が過ぎてどうもまともに実行できていないので、2月からは毎日、寝室に入る時刻をチェックすることにしました。それ以来17日が過ぎているわけですが。2時半より前に寝たのは5日だけでこれはすべて休日ばかり。平日は未だに0日。
日本時間の朝6時に起きて会社に行き、定時+残業時間2〜3時間程度、そして、帰ってからドイツの定時+ドイツの残業時間までなにやらやっている。今、一緒に仕事をしてくれているドイツのHさんは結構遅くまで働いてくれているので、向こうでとうに日が暮れた19時(日本時間で午前2時か3時)にリアルタイムでメールのやりとりをして時間が過ぎていきます。
最近はようやく夜に勉強する習慣が定着してきて、電磁気学演習や最近買った、フィルタの教科書"Microwave Filters for Communication Systems", R.J.Cameron et al. Pub. by John Wiley & Son, Inc, 2007などをやっています。もう少し無駄な時間をなくしたいところです。一番の元凶は、だらだらとネットで、実用にならず、仕事のためにもならず、さりとて人生の潤いにもならないような、そんな情報から情報へサーフィンしている時間であることはわかっているので、とにかく、寝る時間はとにかく、もう少し密度の濃い時間の過ごし方にしたいものです。

(4)今年の洋書の二冊目

"Self Help"Samuel Smiles Published by The Echo Libraryを読んでいるのですが、これは1858年に出され、日本では福澤諭吉の『学問のすすめ』と並んで読まれたという明治の大ベストセラー『西国立志編』の原書です。神は自ら助くるものを助く。勤勉に働き、努力をすることで道は開ける、と説く、不朽の名作、ということなのですが。今の時代に是非読むべきだ、とビジネス書のレビューで見たので買って読んでいます。
内容は、工業や医学や芸術などのそれぞれの分野の偉人で、しかも貧しい境遇を乗り越えて何事かをなしとげた人物を何人も取り上げて、いかに努力をしたかを書き綴ったものです。朝6時前に起きて晩8時や10時までみっちり働いたその後に深夜まで勉強や創意工夫を重ねているそんな人が沢山紹介されていて、やっぱり時間をかけて頑張ることが大事なんだなぁ、と改めて確信させられます。1ページにぎっしり文字がつまって240ページ弱、「こんな人がいる、あんな人もいる」ということの連打でちょっと退屈。知らない人ばかりだし。
かなり苦戦中です。予定より大幅に遅れそうな感じです。今年の目標を達成するために、時間をとって早く読み終えて次にすすみたいのですが、この内容であまり時間をとるのももったいない。もっとエンジニアリングの分野か物理や数学などの基礎の勉強の時間を確保したいと思っているところなのに。
ちなみに、この本を読むなら、誰か自分の好きな人の伝記でも読めば、そのほうがよっぽどいいような気がします。

(5)Webinar

という単語を知っていますか?私はウカツなことに最近まで意味を知らなかったのですが、"web seminar"の意味で、インターネット上で視聴できるセミナーです。必ずしもライブでなくてもよいような気もしますが、e-learningなどとは違って、決まった時間からスタートしてライブで講義が行われます。質問も右横にあるテキストボックスに書き込んで送信できます。最後に司会者がいくつかピックアップして10分ほどの質疑応答をしてくれます。
アメリカではかなりポピュラーになっているらしくて、私はMicrowave Journalが主催する無料のwebinarに先月、参加しました。アメリカ東海岸時間で午前11時からということで、日本時間では午前1時からです。風呂あがりにパジャマ着てリビングのPCで視聴できるので、時間の使いかたとしては効果的です。それに味をしめて、今月も参加。ちょうど今、終わったところです。ちょっと講師のことばが滑らかでなく、最後のほうで時間が足りなくなってスライドを何枚も飛ばしたりして、集中しにくい部分もありましたが、まぁまぁタメになる内容でした。
「本当にタメになりますか?」
「せっかく遅くまで起きて聴いても、難しすぎてワケわからないと時間の無駄だし、簡単に理解できる内容ばかりだと、それはそれで無駄な気もするよね。洋書の選択と同じむつかしさがあるな。」
まぁ、Webinarなら途中で寝てしまったり内職してても、最悪、途中で抜けても、失礼なこともないし、無料なら問題ないですね。グローバルな世の中になったものです。
それにしても、もう3時になってしまいました。新聞配達のバイクの音が聞こえます。早く寝るにはどうしたらいいのでしょうね。


今年の冬は寒い日もありましたが、全般的に暖かいほうだったのではないでしょうか。
おとといは2月中旬の日曜日、一日穏やかな晴れ間が広がりました。あちこちの家の庭先に梅も綺麗に咲いています。また、今日、火曜日から数日間寒くなるということで、朝は雪がちらついていました。三寒四温、これから、寒くなったり暖かくなったりしながら確実に春がやってきます。

転勤と組織変更の春

徹底した構造改革と体質強化。
ところで、中川氏が財務・金融相を辞任した、ということで、こんな状況のG7でいったい何やってんだか。アルコールで問題を起こすなんて。半分寝ていたような状態だったようで。
こんなことじゃ、春はまだまだ遠そうです。


4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ
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