長かった研修も終わり、寒い明け方の研究所で泣きながら資料を作る必要は
なくなりました。−ここしばらくは。昇格候補者の候補者の研修、といっても
耐久試験のような気もしなくはないのですが、無事、体調を崩すことなく
こなすことができました。
同じ体調を崩して休むのでも、休む日によって全然、周囲への印象が変わります。「エー、あの人、また
連休明けに休み?」なんて一度そんなレッテルを貼られてしまうと大変です。「それとさ、
いつも、奥さんが連絡してくるだろ?」「そういえば、そうだね。」「おなかが痛いから、休むんだってさ」
「小学生みたい、奥さんも大変ね」
男性技術者は、どんなに体調が悪くて、どんなにしんどくても、電話くらいは、自分でかけましょう。
そのくらいの根性は必要です。
技術者と結婚を考えている女性は、未来の婿殿の体が頑丈かどうか、機会をみつけて試すといいでしょう。
「今晩、私と一緒に徹夜しない?」
「ええ?いいの?本当に?」
「この卒論、明日提出なの。手伝って。」
「・・・・」
そういえば、私が入社したとき、先輩の某主任技師は、ある朝、体調が悪くて、奥さんに、
「会社行きたくないなぁ」と言ったそうです。奥さんは曰く、
「休んじゃいなさいよ。あなたが一日くらい会社に行かなくたって、某電器メーカーはつぶれないわよ」
と言ったそうです。本当のこととはいえ、はっきりと認めたくない気もして、ちょっと複雑な気持ちになった
とその人は言っていたように思います。
俺が会社に行かなければ世の中がまわっていかない、などという自負心をひそかに持っている
人は、まさか、いないと思いますが、自分が会社に行かなくても誰も何も困らない、なんていうのも
ちょっとヤルセナイですよね。
さて、研修の最終発表のあと、研修のメンバーと飲みに行き、その後、研究所の忘年会に参加する、という
最後のお楽しみまでハードな予定をこなし、「ふふふ、俺って、ここまでやっても潰れないもんね」
なぁんて自己満足に浸っているようでは、とうてい一人前とはいえないよね。
そんな勝利の高揚感をよそに、靴が壊れてしまいました。先がとんがった深い茶色の革靴で、結構気に入っていた
のに残念です。
私は歩くクセが悪いのか、靴にヘンなシワがよって、すぐに貧乏くさくなってしまう
のが常だったのですが、その靴は、構造上、シワがよらず、格好いいままだったのです。
逆に足が擦れるので大きなマメができて痛かったものです。
それが急に、妙に足が楽になった、大分足が靴に慣れてきたのかな、と思ったら、
なんと、靴のつまさき部分が大きく靴底から割れていたのです。
そこで新しい靴を下ろしたのですが、黒くて、先が平べったく広がっている
しかも、革が分厚くて縫い目が太い、かなり野暮ったい靴です。楽なんですけどね。
しかも、この靴にはさらに大きな欠点があることが判明しました。足音が大きく響きすぎるところです。19日に、ある事業場の
チームリーダーと出張に行ったのですが、
「お前、それ、タップダンス用の靴か?」
と言われてしまいました。
しかも、新しいからか、滑るので、走って階段を降りたら足を踏み外して落ちそうになりました。
体勢を崩しながら
、おっとっとっと、すれ違った後輩社員達に
笑われてしまいました。
昼休みになって、5階の実験室から、走って階段を降りて、事務机で弁当を広げて
食べ始めたところ、途中で追い抜いた女性社員が現れて
「あの〜、なんで〜、階段を〜、走って〜、降りたんですかぁ?」
むむむ?・・・よく考えてみれば、食堂に並びに行くわけでもなく、
昼食は逃げるわけでなく、昼休みはたっぷり45分あるわけで、
確かに、あわてて走って降りることはないのです。
腕組みして、頭を高速回転させて、考えること30秒、
「う〜ん、単にせわしない人間だから、だよなぁ。」
・・・恥ずかしい。階段をものすごい勢いで走って降りるほどに、ひもじい思いをして弁当を楽しみにしていたのか、と思われたことでしょう。
まあ、携帯電話のメーカーの技術者は、
廊下を歩いている人なんかいない、みんな走ってるで、
と聞いたことがあるのですが、きっと、本当でしょう。
関連部品メーカーの技術者もそうです。キャリアさんもそうですし、
現場の工事の人もそうです。
たとえば、中継所の機器いれかえなどで、何百本ものコネクタを差し替えている
人なんか、大変です。
みなさん、携帯を粗末に扱ってはいけませんよ、
たくさんの人の汗と努力の結晶なんですから。
観点からいえば、廊下や階段は走るべきではないのです。廊下のコーナーを最小半径で
回るべきでもないし、目の前で扉を閉めやがった腹の立つエレベータを追い越そうと
、1段飛ばしや2段飛ばしで全速力で上り下りするなどというような、小学生なみ
の競争心も持つべきではありません。
実際、精密機械や貴重なサンプルを持ち運ぶ
ことの多い研究所内では、廊下はなるべく真ん中へんを、慎重にゆっくりと歩くべきだし、
角を曲がるときもなるべく回転半径を大きく、飛び出してくる人やものがいないか
神経を使いながら、ゆっくりと、曲がるようにするべきです。
「物理実験者のための13章」(兵藤申一著、東京大学出版会、物理工学実験シリーズ1、1976年)の10章、
p.86には大正から昭和の初期に東大にいた中村清二先生のエピソードを紹介しています。
「高感度の器械を持って廊下を直角に曲がると大きい慣性力が働いて器械を傷めるおそれがあるから、
ゆっくり円を描くように曲がれと教えてられたといった式の伝説がいくつか残っている」
そうです。この本は、文献の調査分類の仕方、単位や次元解析、実験を進めるうえでの考え方テクニック心得や
発表のしかたなど、具体的で大変面白く書かれています。(注1)材料プロセス系の技術者は特に
一読をお勧めします。
私にはできてない内容ばかりですけどね。
マネージャへの道は険しい。今回の連続24時間耐久レースのような研修をパスしたら、さらに、候補を絞る
試験につぐ試験が次々に待っています。「イヤです」といったらリストラ、期待に背いて落ちたらリストラ、
昇進しても、仕事ができないと簡単にリストラ、という段々孤独が深まり、
中年を感じる12月末。
ああ、ついに年末になりましたねぇ。「やりきるしかない」を合言葉(注2)に、
この一年は長くてしかも短かった。
プロジェクトヒアリングでは、「だから、これが成功するというエビデンスが欲しいんですよ」とか、
「なんで最初から、それを予見して実行できなかったんですか」とか、
「ロジカルに考えて、あらゆるリスクを考慮して実行計画をたてないからダメなんです」とか、
言いたい放題追求されるそうです。この間、「ちょっと来て説明してくれ、助けてくれ〜」
と呼ばれて会議室へ行ったら、
集中砲火を浴びているプロジェクトマネージャを
見ました。
「そこまで言うのなら、I所長、あなたがマネージャをやってくださいよ。」
「できませんよ、私には。だって私はもう50歳なんですよ。」
・・・カンケーナイじゃん。
雪が降って冷え込んできました。みんな健康には注意して来年も、また頑張りましょう。
この間、コーヒーを飲みながら仕事をしていたら、「あんまりコーヒーを飲みすぎると
胃に悪いですよ」って気遣ってくれる人がいました。そんな小さいことでも
嬉しいもんですよね。その時はついつい気恥ずかしさから、コーヒーは砂糖とミルクを
入れなければまったく問題ないんだぜ、と弱々しく反論してしまった(注3)のですが、
なんにしても、過ぎたるは及ばざるがごとし、これからますます、頭で勝負しないといけない
時代になるわけだし、
ここに宣言し約束しましょう
コーヒーも酒も控えます。
−明日からね。おっと間違い、来年から、う〜ん、やっぱり、そのうちに、ね。
それはとにかく、風邪に効きそうな、健康によさそうなお菓子を見つけました。
ジンジャップル−寿司屋にある
「がり」が入ったアップルパイだそうです。大評判で美味しいらしいですよ。(注4)
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
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hardy@max.hi-ho.ne.jp |
説教っぽくなるけど、少し引用しておきましょうか。
同じようなテーマについても、速くて精力的で自信満々という人と、逆に遅くて非能率的で常におどおどしている人が
いる。研究に対する熱情と自信は、研究を遂行する上で最も必要な心理的要素に違いない。しかし、これらの要素は、
個人の先天的な性格によるところ以外に、後天的な環境などで支配される点も多いように思う。
1章でも述べたが、熱中できるためには仕事の意義や目的に関する徹底した理解が必要である。
こういう理解に、他からの助力なしに達しうるような人はまれであって、上司や先輩など指導者というものは、まさに
そのためにある存在と考えてよい。また自信についても同様な点がある。生来の自信家という
ような人もいるには違いないが、それは科学にとってむしろ危険である。自信とは、自分の中に培っていくべき
もので、培うためには指導者や同僚による激励や賞賛が最もよい肥料になる。泥沼のような問題にハマりこんで
自信を喪失していた学生が、別のテーマを与えることによって見違えるほど自信と活気を取り戻した例
を、筆者はいくつか知っている。自信は能力に応じた仕事とともに成長するといっていよい。
100%げ〜んき、もう、やりきるし〜かな〜いさ。ってアニメ忍たま乱太郎のテーマソングで光GENJIが 歌っています。NHKのアニメはなかなか面白いものが多いのですが、とくに私は おじゃる丸が好きです。子供がいないと あまり、なじみがないと思いますが、たまに有給休暇をとったときなど、見てみてはいかがですか? 結構、課題の解決にヒントが得られるかも。−そんなわけないって。
健康について、インターネットで大分調べてみたのですが、コーヒー屋さんのページだったり、個人
のページで信用していいものか判断しかねるものが多く、決定的なものを見つけることは
できませんでした。総合するとこんなところですか。
1.コーヒーと胃潰瘍、胃炎は関係ない。
2.ダイエットにも効果がある。当然、ミルク砂糖を入れると効果半減。
3.胃腸が荒れている人にはコーヒーは良くない(タンニンが悪いらしく、お茶も不可)
ブラックが悪いというわけでなく、ミルクや砂糖をいれても悪いものは悪い。
4.カフェインには、頭痛にきく、心機能や腎機能によいという作用もある。
5.しかし、飲みすぎると中毒症状が現れる(1日10杯といったレベル)
6.中毒症状には、動機、目眩、吐き気の他、メンタルな症状もある。
胃潰瘍や胃炎は、パパーノなんなんでしょうのNo5「笑顔」
で書きましたが、ピロリ菌が原因であることが多いようです。
で、最近にわかに話題になったのが、ココアがピロリ菌を殺菌する作用がある、
ということです。カカオFFAという遊離脂肪酸が効くのだそうです。胃痛に悩む人は
ココアを試してみてはいかがでしょうか。関連資料によればコーヒー
もそれなりにピロリ菌除菌の作用があるようです。本当かどうか、ちょっと怪しい気もするけどね。
は15種類の洋菓子があるらしいですが、全部店長の篠直余さんが開発したオリジナルだって。「うめぼしのクリームチーズパイ」...。「デセールキャラメル」なんか先月68427個も出荷したのだそうな。見てるだけでも、楽しいので是非アクセスしてください。