来年度の計画の策定をしなければならないのですが、つまりは、ほとんどの人の来年度の運命は
この12月に研究所長とチームリーダーの気まぐれ、もとい、深遠な配慮のもとに決まってしまっている
というのは以前に指摘したとおりです(No.30寂しくなるよ)。もちろん、意図がよく見えない異動や、
思いつきのようにしか思えない組織変更だけでなく、
何を目的にしているのか不明な気もするレイアウト変更
や、唐突な気もする電話交換システムの変更、とってつけたような情報セキュリティシステムの強化導入、
などもすべてこの12月に決まっていると言ってしまっても
過言ではありません(注1)。他社はどうか知りませんが、時期がずれているだけで事情は同じじゃないでしょうか。
「来月から岐阜だなんてひどいじゃないですか。家を買ったばかりなんですよ。」
「いやすべては計画どおりなんだ。もう変えられないんだよ。」
「でも、目的も意義もよくわからず計画だから転勤だなんて受け入れられません。」
「そりゃ君にはわからんよ。私にもわからないんだ。」
「くっそー、こんな研究所、出て行ってやる。」
「おー、OKか。よかったよかった。」
「あ・・・・。」
コイツはデキル、コイツはデキナイ、コイツは将来事業部行き、コイツは来年昇格候補研修、この人は
素敵だ、少し強気な小顔が愛らしい、などと議論が沸騰しながら、どこかで冷静な自分が、
「みんな知らんふりしているけど、ひょっとして、俺、夏ごろにシンガポール研究所行き、
だなんて既に決められているかもしれんよなぁ、自分自身が知らないだけで。」
なんて考えていたりして。どうなろうと、どうでもいいわい、いつ何が起こっても心と体の
準備はできてるよ、と思わなけりゃやってられないよね。
輸入再開されるそうで、NikkeiBPのページで「米牛肉輸入再開に6割が反対、7割は禁輸も『困らなかった』」というアンケート結果を
載せています。分析やコメントなど詳しくはそちらを見ていただくとして、ヒステリックな意見は少なく、
意外と冷静な消費者の姿が現れているように思います。牛丼ファンには、待ち焦がれた再開かもしれませんが、
安全性についてはっきりしないまま、どうも政治的な圧力で輸入を再開するように見える点が反対を多くしているようです。
「消費者が自覚的に考えて選択するほうが望ましく、選択肢は広く提供されるべきだ。」
としたり顔で言う人もいるようです。確かに、自分の身は自分で守ろう、と思うなら、少々高くても
信頼するに足る肉屋さんから信頼するに足る牛肉だけを買おう、というのも選択肢の一つだし、
BSE発症リスクが高いといっても比較の話であって絶対値は低いし、
自分だけは絶対に大丈夫だろう、なにしろ、
安くて旨けりゃそれでいいから米国産の牛肉にしとこう、という考えも選択肢の一つだし、
リスク分散のために毎回違う国の違う種類の牛肉を偏らないように違う店で買うようにする、
というのも選択肢の一つです。
しかし、消費者はそれぞれの選択肢に対するリスク分析を
どのようにして行えるというのでしょう。豪州産と米国産と国内産の牛肉のそれぞれに対するBSE発症リスク、
またはそのほかの感染症などのリスク、そして鮮度や品質管理状態、解体作業の管理状態、などなど、
どれだけ正確にできるというのでしょう。
政府の決定や公的機関の判断、店頭やメディアで提供される情報などを信頼していて、すなわち、
リスクへの対処を社会に預けているわけなので、それが信頼に足りないとなると
判断の大前提が崩れることになります。
12月10日の朝日新聞の社説によれば、
「月齢20ヶ月以下の牛ならば脳や脊髄を除去すれば
安全だ、と政府の食品安全委員会が結論づけたからだ」、ということなのですが。
本当なのか。
同じ記事に、「米国は輸入できる月齢を30ヶ月に引き上げるように要求しているが、
日本では21,23ヶ月の感染牛が見つかっている」、と書いてあります。そんなにきわどい基準なら、
相当厳しく管理してもらわないといけないと思うのですが、先方は「30ヶ月でもええやん」という
認識なのだから、うまくいけるかはなはだ不安です。
日常の食は、個人でリスク管理するにはコストがかかりすぎ、とてもムリです。たしかにBSEの問題だけ
をとってみれば、厳密な管理をしなくても発症のリスクは小さく大丈夫なのかもしれませんが、安全
の根本に関わる問題ですから、輸入するならするで、管理体制を明確にして厳密に管理を遂行してほしい
ものです。そして、その管理体制と実行状況からBSEのリスクがこれくらいである、と明確に
定量化してほしいと思います。そして、コントロールを続けて欲しい。
私たちは、信頼するしかないのですから。
同じ構造を持っています。頻度は低いのですが(いや存外高いかもしれません)
顕在化したときの影響が重篤なリスクが存在しています。相手の言うことを信頼して建ててみたら
欠陥だらけだった、なんてことがどうしても起こります。しかも、
その結果に対する保護はほとんどされないのが現状です。
私達が家を買うときに、たとえ自分自身でリスク管理をしようと考えても、自分の目で見える範囲は限られています。
独立した専門家や機関に頼んで鑑定を頼むなどするとコストがかかります。
企業が建築物を建てるときは、相応のリスク分析を行い、それにもコストをかけるのがアタリマエで、
めったなことはありませんが、一般個人では難しい。
しかも、大地震が発生したときに倒壊するリスクがあるから、もうここには住めません、と言われてしまうのです。
何が壊れたわけでない、何がなくなったわけでもない、普段と何も変らない自分の家に
もう住めません、出て行ってください、と言われるのです。なんと理不尽な現実でしょう。
牛肉の問題と、構造がよく似ているということに気づくと思います。
自分は目がきくし、あんなのは特殊な例でめったなことはありませんよ、と笑っていると、
足元に気をつけないと次の瞬間には落とし穴に落ちるかもしれません。何が起こってもおかしくない
のが現実の世界なのです。
こんなことを書いていてオツにすましていたのですが。
今朝、寒い中、出町柳駅まで自転車を飛ばしていたところ、
路地の交差点でいきなり車が飛び出してきて出会い頭に衝突してしまいました。
幸い、向こうもそれほどスピードを出していなかったので、自転車ごと跳ね飛ばされたものの
、脛を打撲、あざになって腫れたのと2,3箇所の擦り傷程度ですんだのですが、
ほんと、自分だけが大丈夫だと思って油断しているととんでもないことになりかねません。
ここ最近は、週末にテニスなどで体と運動神経を鍛え、体重もしぼっているので身も軽く、
それも軽症で済んだ理由でしょう。しみじみ、日ごろの健康管理が
大事だと実感しました。
朝一に会議があり急いでいたので、名刺をもらい車のナンバーを控え、かなり歪んでしまった自転車を転がして
先を急ぎ、会社へ行ってから午前中一杯で仕事を切り上げて帰宅し、病院と警察へ行くことにしました。
簡単にレントゲンを撮って問題なし、先方とは自転車代と治療費をもってもらい、それでしゃんしゃん。(注2)
昔、広島カープにいた鉄人・衣笠はデッドボールにあって肋骨を骨折しても打席に立ち連続試合出場記録を
作ったそうです。ケガをした時でもフルスイングをし、生涯本塁打504本を打ったということです。
気を取り直して、またまた頑張ろう。
心を癒す見事に紅葉したモミジをどうぞ。
あっという間に年末になってきました。9月から12月までの約束で工場サイドの会議室につめて開発を進めていたのですが、
しんどい戦いが続き、私が選んだ屈強の4人の技術者もさすがに疲れが見えてきました。
いくらか光が見えてきたものの、まだまだゴールが見えません。やっている内容が悪いのか、
俺たちがアホなのか。
アホはアホなりに徹底して力の限り時間をかけてやっていくしかない。決断は簡単でした。
「しんどいと思うけど、大丈夫か。」
「いえ、元気モリモリです。私は鉄人衣笠です。」
「よし、決めた。」
それなら俺はリプケンだ
3ヶ月延長決定
まぁ、実際には、メンバーそれぞれにヒアリングをしました。
私の考えを話したうえで、かなり長い時間、意見を聞き、
決めたのですが。
みんなモチベーションが高いので頭が下がります。
体力の限界への挑戦は、まだまだ、続く。
4コママンガ<ハムとラン> とキャラのページ (c)Shimamura,T |
![]() |
![]() |
![]() |
hardy@max.hi-ho.ne.jp |
注1)すみません
誇張がかなりはいっています。本当にすべてが12月に決まっているわけでもありません。 ここに書いたことのうちどれが計画されていたことで、どれが想定外かは、あえて書きません。 内情を暴露しているように見えて、実は、事実に反する記載もあります。読み物ですから、ね。 想像にまかせます。
注2)面白いことに
帰りの京阪電車の中で、体のあちこちが軽い筋肉痛を起こしています。
どうやら体が自然とこわばっていたようです。急速に体のあちこちが
ほぐれてきていることを実感します。
人間の体は危機に見舞われると、防御体制に入り筋肉が硬くなり、体全体が
こわばった状態に自然になるのですね。今も肩から背中にかけて少し鈍痛があります。
People Get Ready
Jef BeckやRod Stewartで有名な曲です。私にはRod Stewartの嗄れ声が特に印象深い。
歌詞は今回紹介したLyricsFreak.comのページから、
People Get Ready
をどうぞ。